地元民がリピーターに、人気の宿の秘訣

心斎橋店は、真っ白な空間で、スタッフは黒で統一。なかにはモデルとして活躍する人も
大阪・心斎橋に12月13日に6店舗目をオープンした、泊まれる本屋として人気の「BOOK AND BED TOKYO(ブックアンドベッドトーキョー)」。平均すると2〜3割は近郊の宿泊客という、宿泊施設としては異例な状況を、担当者に訊ねてみた。
地元の人が楽しめる空間作りは当初から目指していたそうで、「観光客相手であればローカル感を出したほうが喜ばれるかもしれませんが、表層的なものは避けたかった。そのため、地元の人が宿泊したくなる場所。本に囲まれる『おとぎの国』をテーマにしました」と、広報部・新規事業部の部長の力丸聡さん。

もともと「本を読みながら寝落ちしてしまうひと時」を味わえる幸せを提案する同施設。そのため、ベッドの快適さよりも、目指すのは居心地良く読書を楽しめるスタイリッシュな空間だ。本棚のなかにベッドがあるという斬新なスタイルで、2015年11月に東京・池袋で誕生してから国内外で注目を集めている。
本好きからはSNSで「夢のような空間」「大人の贅沢」といったコメントや、「寝ずに読書を楽しみたい」という意見が飛び出すほど。そのため、観光ではなく、試しに宿泊する人も。一度泊まった人は「終電を逃して」「息抜きに」「読書をしに」とさまざまな理由でリピーターとなり、2018年11月の時点で、1店舗目の池袋店は都内近郊客が29%を占めるほどとなっている。

「地元の人が泊まることで観光客に向けて、体験としてのローカライズを提案できる場としたかった」と、宿泊客とのコミニケーションを大事にし、20代を中心とする若いスタッフは、機会があれば宿泊客同士との交流を計る。また、共有スペースで読書を楽しむ人が多いことから、自然と会話が生まれることも多いそうだ。
「観光客が求めるのは、地元の生の声。どこのごはんが、おいしいとか、ここが面白いとか。また地元の人は、街なかの観光客と接点はなかなか持てないが、ここでなら生まれる可能性も。」と、地元の人が宿泊する意義を説明する。
ただ、さすがに泊まるのはハードルが高いという声も当然のことと言えよう。デイユースもあり、心斎橋店であれば1時間500円(13時〜20時)から利用可、もの珍しさで訪れたい、写真を撮りたいという人も、気軽に一度味わってみてはいかがだろうか。
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