聖域開放、期間限定の熊野本宮大社参拝

2019.1.8 16:00

和歌山県田辺市本宮町本宮にある「熊野本宮大社」

(写真4枚)

創建2050年を迎えた「熊野本宮大社」(和歌山県田辺市)で、普段は立ち入ることができないの聖域を参拝できる『御垣内参拝』が新年1月1日から開催されている。

「熊野本宮大社」は、「熊野速玉大社」「熊野那智大社」とともに全国の熊野神社の総本宮にあたり、自然信仰を由来とする神々を祀っている。山中の険しい「熊野古道」を越えて、平安時代の上皇から貴族、時代が進むにつれて庶民たちまで多くの参拝客が詣でてきた。

創建2050年記念で開催される『御垣内参拝』では、お祓いを受けた後、本来は入ることのできない「本宮」で神職とともに直接参拝することが可能(10名以上の団体での申し込みが必要)。熊野信仰の歴史や参拝の作法まで教えてもらえるほか、2050年前に建てられた建築についても話を聞くことができる。

「天照大神」を祀っている「熊野本宮大社」第四殿

「熊野本宮大社」の神殿建築は、「伊勢神宮」など遷宮の期間が定まったものとは異なり、傷んだ部分から改修をおこなっていく。そのため、箇所によっては2000年以上前の建材がそのまま使われている部分も現存する。紀元前の建築を間近で見られるという意味でも、貴重な機会となる。『御垣内参拝』の催行期間は、2019年1月1日から4月30日までで、熊野本宮温泉郷に1泊以上する団体のみが対象。熊野本宮観光協会によると「町内会や会社の旅行、大人数の旅行の際にぜひ申し込みを・・・」とのこと。

平安時代の衣装が着られる体験も(時代衣装 熊代屋)

また付近には、お土産の売店のほか、熊野ならではの体験ができる施設(有料)も。「時代衣装 熊代屋」では、平安時代の衣装を着て街を歩き回り、写真撮影ができるほか、「熊野和紙体験工房 おとなし」では、伝統的な熊野和紙の紙すき体験なども。また、「熊野本宮大社」境内で販売される八咫烏の勝守(1000円)はお土産にも喜ばれるはずだ。

本宮で購入できる、「八咫烏」をモチーフとした「勝守」

『熊野本宮大社特別端垣内参拝』

期間:2019年1月1日(祝・火)~4月30日(休・火)
時間:8:30~16:30
場所:和歌山県田辺市本宮町本宮1110
料金:20名まで一律10,000円(21名以降1人500円追加)
電話:0735-42-0735(熊野本宮観光協会)
※2週間前までの申請と企画書提出、日程協議が必要
※2019年4月13日〜15日の大祭期間中は参拝不可、毎月1日・15日は定例神事により参拝不可。また定例以外の神事の際も参拝不可日あり(要問い合わせ)

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