チョコのカリスマ、2019年注目は豪州

2019.1.14 07:00

「あべのハルカス近鉄本店」の記者会見に登場したカリスマバイヤー・みりさん(1月11日撮影)

(写真3枚)

チョコレートのカリスマとして人気の通信販売会社「フェリシモ」バイヤー・みりさん。今年の注目チョコレートは、これまで生産地として焦点が当たらなかったオーストラリアだと、11日の会見で明言した。

みりさんは同社でカタログ『幸福のチョコレート』を22年担当し、フランス、イギリス、アメリカなど20カ国以上を巡ってチョコを買い付け。484ブランド2400種を紹介(2018年9月の時点)し、うち244ブランドは日本未発売のもの。その絶え間ないリサーチ力と深い愛をもって紹介するスタンスが、チョコレートファンから熱い支持を得ている。

そんな彼女が、「目からウロコ」だったのがオーストラリア。同国でチョコ菓子といえば、濃厚な「ティムタム」が有名だが、「大味かなと思っていたら訪れたら、逆に大味のものを探すのは難しい。NYも目じゃないぐらいチョコレート文化が進んでいました。デリケートさ、アレンジの仕方。そして、もともと健康志向が強い国なので、オーガニック、ヴィーガンなどの最先端のチョコが普通にいっぱいあった」と説明。

「コールリバーカフェ」のチョコレートなどを催事やカタログで販売予定
「コールリバーカフェ」のチョコレートなどを催事やカタログで販売予定

「日本で言うならば、脱サラして田舎に蕎麦屋みたいな感じで、ショコラティエが存在する。しかも牛しか周りにいなくて、誰が買いに来るのと思うようなところにポッと。(今回発見した)タスマニアの方(店名:コールリバーファーム)も天才的。マイペース過ぎて輸入に苦労しているけれども、その価値がある」と力説する。

チョコレートの原料・カカオは赤道直下のコートジボワール、ガーナ産が中心だが、「オーストラリアでもカカオが作られようになりました。まだ生産量が少ないが、スパイシーさが特徴。原産国でチョコレートまで仕上げられる国は少ないけれども、オーストラリアならカカオ豆からフィニッシュできるのも強い。環境問題が徹底的に考えられて、未来志向が強く、これから伸びていくのは間違いない」と期待を寄せた。

そんな彼女が注目したオーストラリア産のチョコレートは、同社のカタログのほか、「あべのハルカス近鉄本店」(大阪市阿倍野区)のバレンタイン催事(1月18日〜2月14日)で販売。また、日本の兵庫・岡本には、オーストラリア在住の日本人ショコラティエールによる「ナカムラチョコレート」が2017年12月にオープン。先住民アボリジニの伝統的な食材をチョコに使用し、すでにチョコファンからは注目を集める存在となっている。

『近鉄のバレンタインフェア ショコラ コレクション2019』
期間:2019年1月18日(金)~2月14日(水)
時間:10:00~20:00
会場:あべのハルカス近鉄本店 ウイング館9F(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43)
料金:入場無料
電話:06-6624-1111

『幸福のチョコレート』

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本