秀吉由来の黄金茶室、大阪・堺で特別展示

2019.1.25 18:00

障子と畳、掛軸以外すべて金という豪華絢爛な「黄金の茶室(復元)京都市蔵」(25日・堺市内)

(写真4枚)

大阪「さかい利晶の杜」(堺市堺区)で25日、企画展『黄金の茶室がやってきた』が開幕。豊臣秀吉が作らせたと言われる「黄金の茶室(復元)京都市蔵」が初めて展示される。

今回展示される黄金の茶室は、文献をもとに可能な限り当時のものを復元させたもの。 無駄がなく、予想以上に小ぶりな感じだ。

壁や天井などはすべて分解でき、当時は大きな箱に収納され、移動させていたという。設置の際には釘などを使わずに、組み木によって茶室が完成するというから驚きだ。今回の展示でも、2時間ほどで茶室が完成したという。

企画展展示された重要文化財「豊国祭礼図屏風(複製)京都市蔵」(25日・堺市内)

広報担当の中嶋智子さんは、「堺で生まれ育った千利休は、茶の湯において多くの人に影響を与えました。豊臣秀吉が作らせた黄金の茶室にも関わっている可能性も高いです。多くの人にこの茶室を知っていただき、そこから茶の湯や堺に興味を持っていただければ嬉しい」と、今回の企画意図を話す。

期間中は、展示観覧(常設展+企画展)と立礼呈茶(抹茶と和菓子)が楽しめる「企画展特別観覧券」も600円で販売。茶の湯初心者でも気軽に体験できるため黄金の茶室や千利休の茶の湯文化に触れた後にぜひ、体験してみては。

取材・写真/岡田由佳子

企画展『黄金の茶室がやってきた』

期間:2019年1月25日(金)~5月6日(月) 第3火曜休
時間:9:00~18:00 ※最終入館は17:30
会場:さかい利晶の杜(堺市堺区宿院町西2-1-1)
料金:大人300円、高校生200円、中学生以下100円

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