奇才の指物師、大阪歴史博物館が特集

2019.2.24 09:00

陶工・野々村仁清の作品を写したお香の入れ物「仁清写鶴香合」

(写真2枚)

クギや接着剤を一切使わずに、家具を作る木工技術「指物」。「指物師」と呼ばれる家具作りのプロでありながら、他ジャンルの芸術も追求した大阪の職人・三好木屑(みよし・もくしょう)を取り上げる展示が「大阪歴史博物館」(大阪市中央区)で開催される。

これまでも、大阪に生きた文化人にまつわる特別展示『なにわ人物誌』を開催してきた同博物館。今回フィーチャーされる指物師・三代目三好木屑は、祖父の代から活動した指物師でありながら、「漆」など家具作りとは全く勝手の違う芸術にチャレンジし続けた「奇才」として知られている。本展では指物に加え、そうした漆作品も展示する。

三好木屑の製作した指物「淀川舟板煙草盆」

陶工・野々村仁清による陶器の名作を漆で再現した作品からは、いくつかの芸術・技術を行き来しようとする彼の好奇心が見て取れる。また、茶道具の家具について書き残した歴史的な資料「香茶棚物図誌」も公開。期間は3月20日から5月6日までとなる。

『なにわ人物誌 三好木屑』

期間:2019年3月20日(水)~5月6日(月・振休)
※火曜休、ただし4/30は開館
会場:大阪歴史博物館(大阪市中央区大手前4-1-32)

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