西郷輝彦の伝説ドラマ、40年ぶりに復活

2019.2.15 06:00

当時、最高視聴率35.2%を記録した西郷輝彦主演のドラマ『どてらい男』

(写真1枚)

これまで再放送もDVD化もされていなかった、西郷輝彦主演の伝説のドラマ『どてらい男(やつ)』が、40年ぶりに復活。15日より1話単位で、好きなときに観られるようになった。

カンテレ開局15周年記念ドラマとして制作・放送された『どてらい男』は、西郷演じる主人公・山下猛造が、大阪の機械工具問屋に丁稚奉公に入り、主人や番頭にいじめられながらも、商人(あきんど)として大成していく姿を描いた物語。最高視聴率35.2%を記録、1973年~1977年の3年半(全181回)にわたって放送された、同局を代表する大ヒットドラマだった。

しかし、当時はテープが高価なもので、上書きして再利用するのが当たり前の時代。同局にも『どてらい男』の映像は初回と最終回しか残っていなかったという。だが、幸運なことに、この物語のモデルとなった大阪の大手専門商社「山善(やまぜん)」に、『どてらい男』の7~129話が保管されていることが判明、同局に寄贈されることとなった。

これをきっかけに、まだ揃っていない部分のビデオテープ(2話~6話、130話~180話)もどこかに存在するのではないかと、2014年に「どてらい男捜索プロジェクト」を発足。その後、横浜でさらに映像が見つかり、映像を補習するとともに、原作者の代理人に配信の許可をとり、各話のエンドロールから出演者をピックアップ。それぞれの所属事務所に確認するという地道な作業に数年を費やし、奇跡的な復活を遂げることに。

2018年7月から「Amazon Prime Video」チャンネルの「京都Ch」で配信がスタートすると、「待ってました!」「もう見られないと思っていたのに、配信されるなんて感激!」と、視聴者からの反響も上々。そしてこの度、2月15日から「Amazon Prime Video」未加入でも1話単位での視聴が可能となった。

同プロジェクト配信担当のカンテレ・田中淳さんは、「『どてらい男』には、日本がものすごく元気な時代のパワーやエネルギーがストレートにぶつけられています。昔の日本人はこんなに生き生きしていたのかと思いを馳せながら、お楽しみください」とコメントしている。

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