神戸のアリス展、謎解きゲームやクイズも

2019.3.9 07:00

チャールズ・サントーレ「『不思議の国のアリス』第5章より《イモ虫からの忠告》」 ©2017 Charles Santore

(写真6枚)

イギリスの作家ルイス・キャロルが1865年に発表した名作『不思議の国のアリス』。生誕から150年余の今、その魅力を紹介する『不思議の国のアリス展』が、「兵庫県立美術館」(神戸市中央区)で3月16日からおこなわれる。

ルイス・キャロルの本名はチャールズ・ラトウィッジ・ドッドソン。オックスフォード大学の数学講師だった彼は、学校に新しく赴任してきたリデル学寮長の娘アリスと知り合い、彼女と2人の姉妹を連れて遊びに出かけた際に話した物語を『不思議の国のアリス』として出版した。挿絵を担当したのは、当時人気画家だったジョン・テニエル。彼の挿絵が後のアリスのイメージを決定づけている。

アーサー・ラッカム《ニセウミガメ》 ©The Korshak Collection

本展では、ジョン・テニエルの挿絵原画、ルイス・キャロル直筆のアリスのスケッチ(神戸展のみの特別展示)、世界的に有名な7名のアーティストが描いた作品など、さまざまな「アリス」が会場を埋めつくす。また会場内には「リアル脱出ゲーム」(1500円)や、東大発の知識集団「QuizKnock」とのクイズバトルなど、作品にまつわる謎解きが用意されており、エンタテインメント性の高い展覧会に仕上がっている。

文/小吹隆文(美術ライター)

『不思議の国のアリス展」神戸展

期間:2019年3月16日(土)~5月26日(日)・月曜休 ※4/29・5/6開館、5/7休館
時間:10:00~17:00 ※入場は16:30まで 
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟3F(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
料金:一般1400円、大高生1000円、中小生600円
電話:050-5541-8600(ハローダイヤル、8:00~22:00)

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