関西の鉄道18社局、振替輸送が便利に

2019.3.16 05:00

現在は事前に各事業者間で定めた特定の乗換駅のみで利用。今後は、対象となる乗車券の区間内であれば、乗換駅を任意に選択できる

(写真2枚)

列車の運転見合わせ時に実施する鉄道事業者間の振替輸送。JR西日本をはじめとする関西の鉄道事業者18社局が、16日以降の実施よりその利用方法を変更する。

(1)振替輸送の乗換駅を拡大、(2)振替乗車票の配布を省略、(3)改札入場後のICカード乗車券が振替輸送の対象外に、と変更点は大きく3点。

(1)について、事前に定められた特定の乗換駅でのみだったのが、今後は対象となる乗車券の区間内であれば、任意に選択して乗り換えができるようになる(ただし、振替乗車票の配布を省略する場合に限る)。

(2)について、これまでは駅の改札口で振替乗車票を受け取っているが、今後はこれを省略。振替輸送の対象となる乗車券の提示だけで利用でき、便利になる(バスおよび近鉄電車・東海エリアでの振替輸送については配布)。

現在は「改札入場後のICカード乗車券」も振替輸送の対象だが、今後は対象外に
現在は「改札入場後のICカード乗車券」も振替輸送の対象だが、今後は対象外に

そして(3)については、現在対象となっている「改札入場後のICカード乗車券」が振替輸送に適用されなくなり、もっとも注意が必要。今後はICカードで入場すると、実際に乗車した区間の運賃を支払う必要があり、区間によっては振替輸送より余分な運賃が発生する場合がある。今後、振替輸送を利用する場合は、乗車駅と運賃がわかる通常の切符(磁気乗車券)か、IC定期券に限られる。

ICカード乗車券での利用については、「(これまで)煩雑な手続きを要しており、お客さまに多くのお手数やお時間をおかけしています。今後、ICカード乗車券のご利用者はさらに増加することが見込まれ、これまで以上に多くのお客さまにご不便をおかけすることが想定されるため、お客さまにスムーズなご案内ができるようにしてまいります」。なお、首都圏などでは、従来からICカード乗車券は振替輸送の対象外になっていたという。

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