ホストクラブで会えるアイドル、その本音

2019.3.19 20:00
(写真7枚)

昨今のアイドルといえば「会いに行けるアイドル」がほとんど。そんななかで投資額次第というアイドルがいる。関西の人気ホストたちで結成され、TRFのDJ KOOプロデュースで2018年にデビューした「関西スワン」だ。

関西ホストの成り上がりファッション雑誌『SWAN』が企画し、兄貴肌なリーダー・なつきを筆頭に、月2000万のドS王子・カイト、元消防士の経歴を持つ月(ヒカリ)、アガリ症の大也(ダイヤ)、そして関西ホスト300人のなかからメンバーを選考するオーディションで選ばれた輝(ヒカル)の5人で結成。1stシングル『ギンギラギーン★彡』をエイベックスからリリースし、SNSでじわじわと話題が拡大している。そこで今回は、関西スワンとしての活動について訊きつつ、売れっ子ホストである5人の本音にも迫った。

取材・文/田辺ユウキ 写真/森好弘

「関西スワンを知らんホストは、よっぽど嫌いなんやろうな(笑)」

──関西スワンというアイドル活動を始めて、今まで以上に人前に立つようになったと思いますが、ホストだけやっていたときは自由にできたけど、制限されるようになったことはありますか?

カイト「お酒はほとんど飲まんようになりましたね。飲み過ぎると人に迷惑をかけちゃってたので。あと、イライラしたり怒ったりもしない。揉め事を起こしちゃうと、これまで以上にたくさんの人に迷惑がかかりますし」

月「僕はホストとして店にでているとき、立ち振る舞い、お客さんとの接し方など、自分で言うのも何ですがアイドル感を意識しています。せっかくやるからには、自分のポジションをちゃんと考えて振る舞いたい。今までそういうことを意識してなかったから」

「バイリンガルの元消防士」こと聖夜月(岡山出身の25歳)

なつき「僕もカイちゃんと同じく、お酒ですね。酔っ払った勢いで何かするとか、特に女性関係に気をつけるようになりました(笑)。ミナミ(※)もあんまり歩かなくなったし、そもそも外で誰かと会うことがほとんどなくなったかな」

(※大阪の道頓堀から心斎橋周辺の繁華街。特に宗右衛門町はホストクラブが軒並み集まる)

輝「自分はホスト歴が短いから、アイドル活動とバランスをとって正しくできているのかどうか、まだ分からないんです。でも、身だしなみをきっちりするようになりました。人前に立つので少しでも綺麗に見せたい。アイドルをやる前は妥協しているところもあって、『すっぴんでいいや』ってなってましたし」

大也「僕は外に出歩くときが1番気を遣いますね。誰に見られているかわからないのでソワソワしちゃいます。関西スワンになる前の僕を知っている子には『あんた、イキりすぎやろ!』って言われるけど、逆に『まあ、関西スワンだから仕方ない』と理解してくれる子もいて」

「あがり症のナイスガイ」御子柴大也(キングダム所属・大阪出身の26歳)
「あがり症のナイスガイ」御子柴大也(大阪出身の26歳)

──ちなみに、ホスト仲間などミナミの夜の街での反応はどんな感じですか?

大也「ネガティブな意見はそれほど多くないよな」

カイト「ミナミのなかでは『知らん方がおかしい』という感覚やんな。宣伝もたくさんしていただいたし、それで『あいつらのこと、知らん』という人は、俺らのことをよっぽど嫌いなんやろうなって(笑)。特にホストは噂が好きなんで、関西スワンを知らないことはないはず」

月「ほんまに情報のアンテナが低いのか、嫌いかのどちらかよな」

カイト「ホストはプライドがみんな高いから、俺らを認めたくないというタイプもいるとは思う」

ミナミのホスト界の精鋭たちが集まった関西スワン

──ホストって噂話が好きなんですね。

なつき「好きですよ! 僕は、雑誌の撮影でもいろんな人と一緒になるし、そこで『あ、このホストさん知ってる』『めっちゃ売り上げがあがっていて有名な人や』ってなる。そういう人と情報交換をしているうちに、ミナミに知れ渡っていくんです。僕自身は噂話を聞いたら『よし、自分も頑張ろう』ってなる。ホストはとにかく、売れたら噂される。売れていない子の噂話をしてもオモロないもん」

──関西スワンのメンバーの噂話は、グループ活動前からまわっていましたか。

なつき「カイちゃんがめっちゃ売れてるという話は特によく耳にしましたね。ホスト歴も長くて人気もあって。ミナミのホストのなかでも、噂がめっちゃまわっていました」

大也「ミナミの街って意外と狭いよな。ちょっとしたことでも、すぐに話題になってしまう」

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