手話で表す新元号「令和」、京都で決定

2019.4.2 14:30

日本手話研究所・高田栄一所長

(写真5枚)

新元号「令和」を表す手話が、京都・嵯峨嵐山にある「日本手話研究所」で4月1日に決定。「未来へ向けて花を咲かせる」との明るい展望を込めた表現が、2日に「京都府庁」(京都市上京区)で公開された。

天皇の「譲位」に伴う改元であることから、世間では次の時代への期待感とともに祝賀ムードで迎え入れられた新元号。その「令和」を表す手話は、「蕾が花開く」という意味の手の形を、身体の前方に伸ばす動きに決まった。手話では耳より前の空間が「未来」を意味しており、「未来へ向けて花開く」というイメージを表現。1日に発表された首相談話における「明日への希望とともにそれぞれの花を大きく咲かせる」という言葉も参考にしたという。日本手話研究所の高田栄一所長は、「片手で、1回の動作で表現できるなどの簡単さ、意味に込められた美しさなど、細かな議論を重ねて表現を決定した。美しく、前向きな表現となった」と語った。

今回の新元号は1日11時半からの公表が告知されていたため、同研究所では事前に、新元号の手話表現を決める会議の開始を1日18時からと設定。新元号公表後、全国にある9つの班から手話表現の案を集め、会議で話し合い決定した。

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