サンテレビ初の連ドラで主演、鳥居みゆき「不完全燃焼が成功」

2019.4.4 19:00
(写真7枚)

「頑張ったんだから、下着を着させてくれ」(鳥居みゆき)

──今回は、オール関西ロケということでしたが、鳥居さんってあまり関西のイメージはないですよね。

ないですね。これまでは、関西に来ても劇場出たらすぐ帰ることが多かったから。大阪では、単独ライブもやったんですよ。でも、大阪を楽しむ時間もなくて。だから、こんなにがっつり何カ月も人と一緒って初めてで。映画でも3〜4週間の付き合いだから。もうゲロ吐きそうになりましたよ。

──関西はゲロ吐きそう(笑)。

いやいや、関西にじゃないですよ! 人とこんなに濃密に付き合うのが、ですよ。またこの人と会わなきゃいけないのかって。今まではポイント、ポイントでしか出てなかったから。

──ちょっとは関西に馴染みました?

馴染めたかはわかりませんが、だいぶ好きになりました。最初、関西の人って東京人を受け入れてくれないと思っていたけど、そんなこともなく。神戸の街の人もみんなやさしくて、「なに撮ってるの〜?」って言ってくれて。居心地はすごく良かった。むしろ、東京が嫌いになりましたもん。私、神戸のおいしいものいっぱい食べたいなと思っていたんですけど、下着のシーンの撮影が最終日にあるって聞いてて。こりゃ、あんまりガッツリいけないなって。

大阪のライブハウス「サンホール」の壁と戯れる鳥居みゆき

──あ、一応そこは気にするんですね。

だってスゴいんですもん(笑)。こないだ、バラエティ番組で貧乳のロケに行ったんですけど、そういうときはどうでもいいんですよ。でもこれは、そういうバラエティのノリじゃなく、格好いいのを求められてるんで。島田さんも「シド・ヴィシャスみたいにして欲しい」とか大きいこと言うし。だからといって、筋トレは絶対やりたくないから。

──そこは譲れないと(笑)。

譲れない。だから、あんまり食べないようにしようって。ちょうどその頃、体調壊しちゃって。お菓子をやめた方がいいって言われたから、菓子パンに切り替えたんですよ。そしたら数値が変わらなかったんですよ。ああ、菓子パンも菓子だったんだぁって。

──思いっきり「菓子」って書いてますけど・・・。

でも、パンでしょ。パンの部分に「頑張って!」ってお願いしたんですけど。そしたら島田さんが急にさ、「そのシーンは普通の衣裳でいこう」って言い始めて。「はぁ?」って(怒)。でもせっかくだから、下着にならなくていいシーンで、「私、下着になります!」って、1回下着になってます。

──自発的に(笑)。

そう。下着で撮らないと決まった次の日に、「このシーン、下着の方がよくないですか?」って言って。もう、脱ぎたがりみたいな(笑)。でも、せっかく頑張ったんだから、下着を着させてくれと思って。

「ホント、不完全燃焼。だけど、それが成功なんだろうな」と鳥居みゆき

──ただ、こうやってお話をうかがってると、お笑い芸人としての活動以外もストイックに挑んでますよね。そうなると、見てる方としては、どれがホントの姿なんだと。

ついて行けない?(笑)。どれもウソですよ。ホント、自分でもよく分からないんですもん。どれもホントで、どれもウソです。ストイックではないです。でも、全部アドリブですからね。ドラマもすべてアドリブですから。

──え、台本ないんですか。

ハハハ、ウソです。あります。

──なんかのインタビューでは、映画とかも撮りたいとか?

それはよく言われるんですよ。でも、全然興味ない。むしろPVとかショートフィルムとか、短いのが好きなんで、そっちは撮りたいとは思うけど、長編に興味は無いんです。長編だと、想像力の怠慢というか、お客さんに想像させるところと、説明的なところの境界線がもうあやふやになるというか。私はお客さんにほとんど想像させたいんですよ。だから短い尺がいい。

──どちらかといえば、瞬発力のタイプですよね。

そうそう、短距離走がいい。長距離とかフルマラソンはしんどいから。

──フルマラソン、したじゃないですか(2017年に『東北・みやぎ復興マラソン』に出場し、5時間35分で見事完走)。

したんです(涙)。ホント、しんどかったです。二度とやりたくない! だからまたやりたいです。

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