山内圭哉と福田転球「大阪でアホなこと」

2019.4.9 17:00
(写真5枚)

ドラマ『あさが来た』や『獣になれない私たち』などに出演、現在は劇団☆新感線の舞台『偽義経冥界歌』に出演中の俳優・山内圭哉と、劇団☆新感線やヨーロッパ企画などの舞台でも活躍する俳優・福田転球。この2人によるユニット公演『2Cheat』の新作が、13年ぶりに上演される。多種多彩なキテレツキャラを独特の感性で生み出し、そのおかしな絡みで大きな笑いを生んできた同シリーズについて、2人に話を聞いた。

取材・文/吉永美和子

「13年間が何も役に立たんかったらアホみたい」(福田転球)

──『2cheat』を始めたいきさつは?

山内「2002年に『自力で何か舞台をやんなはれ』と言われたときに、僕が大阪一面白いと思う転球さんと、2人芝居をやろうと思いました。しかも楽屋で僕らに見せる、リミッターを外したオモロい姿を舞台に上げたいな、と」

福田「それは山内ちゃんが相手やから、上手く振り切れるんやけどね。ツッコミで、こんなに思い切り蹴ってくる奴はいない(笑)」

山内「転球さんは、台本の台詞を読むのはごっつい下手やのに(笑)、何か設定だけを与えたらベラベラと、それが憑依したようにしゃべり出すんです。不思議な役者ですよ」

爆発的なインパクトの演技が観客をわしづかみにする俳優・福田転球

──たとえば「大阪の面倒くさいおっさんを演って」とだけ言えば・・・。

山内「むしろそっちの方が、乗って演じてくれる。あと、演劇を志すんじゃなくて、演劇のスキルを利用して、ただオモロイことがしたいという感覚を共有していたのも、やりやすかった理由。でも我々も13年間いろんな経験をして、演劇のとらえ方が変わってきて」

福田「そうやね。昔は細かい所作とかあまり考えんかったけど、そこを大事に演じると、やっぱりさらにウケるってわかったし」

山内「それ考えすぎたら、逆におもんなくなるんちゃう?」

福田「でもせっかく真面目にやってきたからさあ、何も役に立たんかったらアホみたいやん、13年間が(一同笑)」

付き合いは古く、お互いをよく知る山内圭哉(左)と福田転球
付き合いは古く、お互いをよく知る山内圭哉(左)と福田転球

──数本のコントを上演されますが、このコントは転球さんのポテンシャルを出すためにも、きっちりとした脚本はないわけですね。

山内「そうですね。ひとつ話があったら、結末に至るまでの点はいくつか決めといて、その間は基本的には即興。稽古がこれからなんで、何をやるかはまだわかりませんけど」

福田「ただ昔のように、ずーっと高いテンションでやるのは無理ちゃうかな」

山内「まあ、年齢的になあ。まったりしたのも、1本ぐらい入れとこっか?」

『2 cheat 4』

日程:2019年5月30日(木)〜6月2日(日)
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA SSホール(大阪市中央区大阪城3-6)
料金:前売4000円、当日4500円(全席指定)
電話:0570-550-100

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