大阪・和泉市にユニークな野外アート

2019.4.4 06:00

「和泉シティプラザ」に設置、坂口拓の作品(葛飾北斎作品をリライト)

(写真9枚)

大阪府和泉市が市の文化力向上を図った野外アート・プロジェクト「ART GUSH(アートガッシュ)」がこのほど完成し、3月にお披露目された。

「アートガッシュ」とは、和泉市が打ち出した「和泉・久保惣ミュージアムタウン構想」の一環として実現したもの。泉北高速鉄道「和泉中央駅」から「和泉市久保惣記念美術館」に至る約2キロのルートに30点の作品を野外展示する。興味深いのは、それらの作品は、同館の所蔵品30点を現代のクリエーターたちがリライト(再描画)したものだということ。「アートガッシュ」を通じて同館の存在を知ってもらい、来館者の増加と和泉市の文化力アップを狙うプロジェクトだ。

「宮ノ上公園」に設置、奈路道程の作品(東洲斎写楽作品をリライト)

30点の作品はルート上に点在しているが、集中しているエリアが2つある。和泉中央駅からほど近い文化施設「和泉シティプラザ」と、桃山学院大学に隣接する「宮ノ上公園」だ。とりわけ宮ノ上公園では13作品が見られ、公園の新緑も含めておすすめ。

作品の設置場所は、ビルや校舎の壁面、階段、トンネル、吊り橋の主塔や橋桁裏など。その景観も含めてユニークで、フォトスポットとしてもインパクトがある。場所は公式サイトで確認を。休日のお出かけにおすすめしたい。

取材・写真/小吹隆文(美術ライター)

『ART GUSH』

2019年3月21日(祝・木)完成
場所:泉北高速鉄道「和泉中央駅」から「和泉市久保惣記念美術館」までの市街地約2km(和泉シティプラザ、宮ノ上公園など)
料金:観覧無料
電話:0725-99-8101

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