京都の新小劇場、6月オープンが正式発表

2019.4.9 16:00

左から陰山陽太支配人、やなぎみわ副館長、あごうさとし芸術監督、茂山あきら館長ら、会見を開いた「E9 KYOTO」の関係者

(写真4枚)

2019年夏の開館を目指して、建設工事が進められてきた京都の新しい小劇場「THEATRE E9 KYOTO」(京都市南区)。4月8日に京都市内で記者会見がおこなわれ、6月22日に正式オープンすることが発表された。

若手表現者の発表の場として不可欠な小劇場が、次々に閉館していた京都の演劇シーン。この状況に危機感を募らせた、狂言師の茂山あきら、現代美術家のやなぎみわ、2年前に閉館した「アトリエ劇研」元ディレクターのあごうさとしらが中心となって、新たな劇場の設立を呼びかけた。

クラウドファンディングを中心に草の根の活動で、億単位の資金を集め実現にこぎつけた彼ら。劇場規模は約100席程度で、アクセスはJR京都駅から徒歩10分程度。劇場には、カフェやコワーキングスペースが併設される。

8日に公開された工事中の劇場外観
8日に公開された工事中の劇場外観

館長に就任した茂山は、「古典屋が若者を応援することになりますが、古典も元々は若者の芝居で、600年かけて文化になった。ここからまた600年先の古典を作るつもりでおります」と抱負を語った。

劇場のこけら落としは、茂山自らが演じる狂言『三本柱』で、6月22日・23日に上演。その後来年3月まで、オープニングプログラムとして30本以上の芝居が予定されている。

取材・文/吉永美和子

「THEATRE E9 KYOTO(シアター イーナイン 京都)」

住所:京都市南区東九条南河原町9-1

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