姫路で開催、チームラボのデジタルアート

2019.4.19 22:00

世界は永遠の闇から生まれるが、それでもやさしくうつくしい/Born From the Darkness a Loving, and Beautiful World Sisyu+teamLab, 2018, Interactive Digital Installation, Endless, Calligraphy: Sisyu, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab

(写真6枚)

サイエンス、テクノロジー、アート、デザインの領域を横断し、21世紀の新たなアートを創造するアート集団「チームラボ」。彼らの新たな挑戦となる展覧会が「姫路市立美術館」(兵庫県姫路市)で4月20日よりおこなわれる。

チームラボの作品は、観客のリアクションによって次々と音や映像が変化していくインタラクティブなスタイル。今回の展示作品では、人々が文字に近づくと、その文字がもつ世界が現れ、互いに影響し合い、文字から生まれた蝶や花が空間に現れた火や風に近づいたり離れたりと、刻一刻と新たな世界が創出されるため、同じ瞬間は二度となく、常に初めて見る景色が創り出される。また、作品に没入するような感覚が得られ、自分と作品、自分と他者の境界が曖昧になるのも大きな特徴だ。

Black Waves:埋もれ失いそして生まれる/Black Waves: Lost, Immersed and Reborn teamlab, 2019, Digital Installation, Continuous Loop, Sound: Hideaki Takahashi ©teamLab

国内外で活躍するチームラボは、関西では2018年夏に大阪の2カ所で同時に展覧会をおこなった。今回の会場は姫路なので、神戸市以西の人には待望の機会となる。展示作品は『世界は永遠の闇から生まれるが、それでもやさしくうつくしい』などの3作品と、チームラボの美術原理を体現するモニター作品『世界は、統合されつつ、分割もされ、繰り返しつつ、いつも違う』。これらの作品を組み合わせることによって、「今、ここ」でしか体験できない場が創出され、現在進行形の美術表現を体感できる。期間は6月16日まで、料金は一般1400円。

文/小吹隆文(美術ライター)

『チームラボ 世界は暗闇からはじまるが、それでもやさしくうつくしい』

期間:2019年4月20日(土)~6月16日(日)※月曜休(4/29・5/6開館)
時間:10:00~17:00(4/27~5/6は~18:00)※入場は閉館30分前まで。 
会場:姫路市立美術館(兵庫県姫路市本町8-25)
料金:一般1400円、大高生1000円、中小生600円
電話:079-222-2288

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本