西川きよし「知事に笑いの歴史館頼んだ」

2019.4.24 17:40

リニューアルオープンの式典には、吉村洋文大阪府知事をはじめ、多くの芸人が集まった(24日・大阪市内)

(写真3枚)

24日にリニューアルオープンした大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」。同日にはオープニングセレモニーがおこなわれ、落語家・桂文枝やお笑いタレントの西川きよしらが駆けつけた。

日本で唯一の演芸資料館と言われる同館は、赤字体質により一時は存続が危ぶまれた時期もあったが、橋下徹大阪府知事時代に大きく方向転換。規模の縮小はもとより、今回の改修工事など経て、上方演芸の保存と振興、大阪文化の発展に約22年間にわたり貢献してきた。

常設展示エリアで思い出話に花を咲かせる西川きよし(左)と松竹新喜劇・渋谷天外(24日・大阪市内)

開館オープン当時、参議院議員だった西川は、「当時の岸昌知事に、大阪でしかできない笑いの歴史館を作って欲しいと頼んだ。忘れもしない100万円の調査費でいろいろ調査するなか、一番最初に砂川捨丸・中村春代師匠が資料を提供してくれて、そこから数万点の資料が集まった」というエピソードを披露。

また、入り口に掲げられた暖簾は、大阪出身のイラストレーター・黒田征太郎が描き下ろしたもの。黒田と旧知の文枝は、「誰か落書きしたんちゃうんかと思われへんか心配」と苦笑しつつも、「これが黒田流の絵のカタチ。ぜひええなあと思ってもらえれば」と会場を和ませた。開館時間は朝10時から夕方6時まで(月曜休館)、入館無料。

取材・写真/岡田由佳子

大阪府立上方演芸資料館「ワッハ上方」

住所:大阪市中央区難波千日前12-7
営業:10:00〜18:00 月曜(祝日の場合は翌休)&年末年始休
電話:06-6631-0884

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