大阪の元銭湯をリノベ、ビール工場に

2019.5.28 17:00

元「御幸温泉」の女湯は、そのままの状態で残し、フリースペースに

(写真5枚)

廃館となった銭湯「御幸温泉」(大阪市東淀川区)をリノベーションしたクラフトビール工場『上方麦酒』が、6月下旬をめどに開業の予定だ。

同ビール工場は、神戸で飲食店を経営する江 顕仁(こうけんじん)さんら5名が立ち上げた。飲食店に携わるなかで、「店で提供する生ビールなどは、日本の4大メーカーからしか選べないという状況にあり、ならば自分たちで新しい選択肢を作ろう」という思いが合致したのだという。

そして、工場の場所を探していたときにユニークな物件に出合った。2017年に、経営者の高齢化のため廃館した銭湯だ。ビール工場は、このレトロな御幸温泉の雰囲気を最大限に生かして造られるという。

オリジナルビールの直売所となる女子脱衣所のロッカーは、トビラを外し棚として利用するとのこと

男湯に5つのビールタンクを設置し、製造スペースに。男子脱衣所は製造したビールを保存する冷蔵庫に。女子脱衣所は、オリジナルビール『銭湯ビール』を牛乳瓶に入れて販売する直売所となる。また、女湯は当時のままの状態を残し、イベントなども開催するフリースペースとして活用する予定だ。

「それぞれの飲食店で、独自のオリジナルビールを提供してほしいから、20リットルからと少ない単位での受託製造ができます」と江さん。現在10数社から申し込みがあり、新規の製造は3カ月待ちだという。「ビールを仕込めば、出来上がりまでは約3週間。記念日やイベントでのオリジナルビールも手がけたい」と意気込む。

『上方麦酒』

2019年6月下旬オープン予定
住所:大阪市東淀川区西淡路3-15-6
時間:10:00〜18:00
電話:090-6238-0592

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