SHOKICHI「食わず嫌いせず聴いて」

2019.6.3 20:00
(写真2枚)

「スキルが付いた今だからこそ、逆にシンプルに作れた」

──で、アルバムではそれらの曲もひとつのパーツに過ぎなかったと思わせるより幅広い音世界を展開していますが、前作よりもより理想的なアルバムが作れたという手応えがあったのでは?

かなり理想的なアルバムが作れましたね、現段階での。やっぱりこの期間にすごく成長できたことで、自分のヴィジョンを具現化できる力が付いたなと思っていて。他クリエイターとのコネクションもまた強くなったと思うし、今回は全曲の作詞・作曲を自分の手でするという挑戦もできたので、今のところのベストは尽せたなと。でも、ちょっと時間が経ってみると、まだイケるなと感じさせる新しいクリエイターとの出会いも最近にあったので、また将来が楽しみになってきています。

──前作に続いてブルーノ・マーズやジャスティン・ビーバーらの楽曲で知られる米国のThe Stereotypesがトラックを手がけた『Ooo!』やトラップっぽいビートを取り入れた中盤曲、テック・ハウス的な展開をみせるアッパーな『Bad Speed Play』など。多彩なんですけど1曲1曲の狙いが明確で、アルバムとしての完成度も飛躍的に高まってきているなと。

前のアルバムを作った時は曲数も多くて、ただただ作って出すみたいなところもあったんですけど、今回は狙いを狭めて、1曲1曲に意図があってクオリティにもこだわりながら作っていくことができたので、それぞれの曲に対する思い入れも深いですね。

2020年に開催される『LDH PERFECT YEAR』でも「埋もれず活躍できるよう頑張りたい」と意気込むSHOKICHI
2020年に開催される『LDH PERFECT YEAR』でも「埋もれず活躍できるよう頑張りたい」と意気込むSHOKICHI

──ご自身では、特に達成感の高かった曲などはありましたか?

(アルバムではラストに収録されている)『君に会うために 僕は生まれてきたんだ』というバラード曲は、自分史上でもっともシンプルに作れた曲なんです。スキルが付いた今だからこそ逆にシンプルに作れたというか。歌詞もスキルフルではなくて誰にでも書けそうな内容なんですけど、だからこそ勇気が要ったところもあって。でも、比喩だったり韻だったりもこの作品ではまったく使用してないのですが、それも踏まえた上で、こういうシンプルでストレートな歌を発表できたのは、挑戦でもあったし良かったことだと思っています。

──アルバム全体として表現したかったことなどはあったんでしょうか?

やっぱりジャンルの幅広さや自分のミュージカリティーと、ツアーを想像してもらいたいというのがありました。ツアーを観てもらって、このアルバムは完成するというイメージがあるし、ツアーを想定して曲を作っていったところがあるので。

──そんな2枚のソロ・アルバムで提示してきた世界が完成形を示す初のアリーナツアーは6月末からスタートし、大阪公演は9月11日・12日に「大阪城ホール」でおこなわれます。

今回のツアーは1番の目標というか、ずっとそこを目指してやってきたところがあるので、自分のなかでも特別なプロジェクトですね。今は集大成として、そこにひとつのピークを持って行くために全部のエネルギーを注いでいます。だから、特別なショーになると思いますし、自分のミュージカリティーもそこで完結すると思うので、たくさんの人に観てもらえるとうれしいですね。

EXILE SHOKICHI

2nd Album『1114』
2019年5月15日(水)発売
【AL+DVD】RZCD-86845/B  4480円+税
【AL+Blu-ray】RZCD-86846/B 4980円+税
【AL(CDのみ)】RZCD-86847 3000円+税

EXILE SHOKICHI

EXILE SHOKICHI LIVE TOUR 2019『UNDERDOGG』
日程:2019年9月11日(水)・12日(木)
会場:大阪城ホール
料金:10000円(全席指定)

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