古田新太「今は、ずっとふざけてます」

2019.6.20 20:00

ふざけながら笑いの絶えない稽古は、「僕ら小劇場でやってきた人間はそうやって芝居を作ってきたから」と古田新太

(写真2枚)

劇団☆新感線が描く時代活劇『けむりの軍団』が、今夏から秋にかけて全国3カ所で上演。大阪市内でおこなわれた会見で古田新太が、共演する早乙女太一や須賀健太、清野菜名ら若手俳優への思いを明かした。

稽古の様子を、「ま、今のところずっとふざけてます。僕らがふざけてるのを見て、太一や健太らが勉強になればいいなと思って」と話す古田。その真意は、「僕らは本番中は絶対ふざけないんで。稽古場でふざけ倒して、そこでチョイスして、本番では稽古場でやったものをやるっていうタイプ。ふざけてるなかで正解を見つける、我らのインディーズ魂というかアングラ魂を見て、持って帰ってくれたら」と説明する。

さらに、「先輩でいうとヴォードヴィルや東京乾電池、青い鳥、同世代だとエロチカとか第三舞台もそうなんですけど、人格否定のダメ出しをくらいながらいかにふざけ続けるか。今はみなさんちゃんとしてるので、台本通りにやるっていうことが正義のように言われてますが、僕らはふざけたなかから台本をおこしていく」と、80年代の小劇場ブームから続く舞台制作の現場を打ち明けた。

アングラ魂を「子分どもに教えていきたい」と話す古田と清野菜名、須賀健太
アングラ魂を「子分どもに教えていきたい」と話す古田と清野菜名、須賀健太

本作でも、「(演出の)いのうえさんはわかってるんで、ふざけても怒らないですもん。先輩の演出家の野田(秀樹)さんや蜷川(幸雄)さんにもそれで怒られたことないですから。それを、子分どもに教えていきたい」と同席した須賀や清野に向けて話し、「彼らは若い頃からやってる。健太は子役からやってるのにひねてない。俳優で工夫するやつにロクな奴はいないから、君たちは素直で良い。だからこそ、僕や(池田)成志、高田(聖子)の80年代アングラ小劇場ブームの人たちのひねた考え方を植えつけてやりたい(笑)」とエールを送った。

本作の大阪公演は、10月8日から21日まで「フェスティバルホール」(大阪市北区)にて。チケットはS席13800円ほか、7月28日に発売される。

劇団☆新感線『けむりの軍団』

日程:2019年10月8日(火)〜21日(月)
会場:フェスティバルホール(大阪市北区中之島2-3-18)
料金:S席13800円、A席11500円、B席9500円
電話:0570-200-888

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