ジャッキー号、作者「沿線の名物見つけて」

2019.7.9 13:00

絵本シリーズ『くまのがっこう』作者のあだちなみさん(絵)、あいはらひろゆきさん(文)

(写真4枚)

7日から阪急電鉄で運行されている、人気絵本『くまのがっこう』とのコラボ電車『えほんトレイン ジャッキー号』。作者のあいはらひろゆきさん(文)と、あだちなみさん(絵)が、コラボ電車に込めた思いを語った。

『くまのがっこう』は、累計発行部数222万部を超える人気絵本シリーズ。くまの女の子・ジャッキーと兄弟たちによる心あたたまるストーリーと愛らしいタッチの絵で、子どもから大人まで多くのファンに支持されている。今回のように鉄道と絵本がタッグを組んで1から作品づくりするのは初めての試みだったそうで、構想から完成まで約10カ月もの期間がかかったという。

装飾電車『えほんトレインジャッキー号』とジャッキー

今回の企画について、あいはらさんは「とても歴史ある鉄道で、電車とともに街と人が育ってきたのだと感じました。阪急へのリスペクトの気持ちを込めて、その歴史を辿るようなタイムスリップのお話を考えました」と語り、あだちさんは「とても上品な電車なので、くまのがっこうの世界と合うかな? とドキドキしながら、緊張感あふれる制作でしたね。正雀倉庫で昔の旧車両を見学させていただいたりして、インスピレーションを得ました」と制作を振りかえった。

ドア横のステッカーやヘッドマークは今回のために描き下ろされ、車内にはオリジナルストーリー「ときのおくりもの」が中吊りで展開されている。あいはらさんは、「電車のなかで絵本を読むという、初めての体験を楽しんでほしい。普段はひらがなだけですが、通勤などで利用する大人の方にも楽しんでもらえるよう、テキストに漢字を使用しました。沿線に住む方への贈り物になれば」とコメント。

また、あだちさんは「自由にくまのがっこうの世界を感じて欲しい。ホワイトタイガーのいる遊園地など、阪急沿線にまつわるものも描いたので見つけてもらえれば」とジャッキー号に込めた思いを話した。『えほんトレイン ジャッキー号』は10月31日まで、阪急電鉄の神戸線、宝塚線、京都線で、各1編成ずつ運行される。

取材・文・写真/野村真帆

装飾列車『えほんトレイン ジャッキー号』

期間:2019年7月7日(日)〜2019年10月31日(木)
編成:神戸線、宝塚線、京都線の各線1編成(合計3編成)
※運行日時はその日によって異なる

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