知られざる僧侶・忍性、2体目の上人像完成

2019.7.14 08:00

忍性の故郷・奈良県三宅町屏風にある浄土寺の藤田能宏住職の依頼で、彫刻家・吉水快聞氏が制作した日本で2体目の「忍性上人像」 画像提供:巧匠堂(写真/萩村裕子)

(写真8枚)

「忍性」をご存じだろうか? 鎌倉時代、ハンセン病患者や貧民などの社会的弱者救済に生涯を捧げ、社会福祉の先駆者として知られる真言律宗の僧侶だ。歴史的な知名度はイマイチだが、その功績から「あんたは生身の菩薩や!」と後醍醐天皇より「忍性菩薩」の号を贈られたほど、実はスゴい人物である。

そんな忍性の肖像彫刻は鎌倉の極楽寺所蔵の像だけだったが、日本で2体目となる「忍性上人像」が完成。7月14日、忍性の生まれ故郷である奈良県磯城郡三宅町で「開眼法要」が営まれる。

構想から10年かけて完成したという令和の忍性上人像。奇しくも忍性の命日である7月12日、制作者で彫刻家の吉水快聞(よしみずかいもん)さんに制作秘話を伺った。

三宅町へ向かう直前の忍性上人像(左)と制作者で彫刻家の吉水快聞さん(7月12日・吉水さんの工房にて)
三宅町へ向かう直前の忍性上人像(左)と制作者で彫刻家の吉水快聞さん(7月12日・吉水さんの工房にて)

次は、「人間臭くない拝める対象になる像」(吉水快聞)

『忍性上人像開眼法要』
会場:三宅町文化ホール
住所:奈良県磯城郡三宅町伴堂689
日時:2019年7月14日(日)・13:00~

「巧匠堂」吉水快聞

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