近大メロン、開発の学生が阪急で試食販売

2019.7.24 06:00

左から、近畿大学農学部の岩﨑章太さん、田中由有友さんと関係者の女性。「こんなにおいしくできるとは!」と感動したという

(写真5枚)

「松井農園」(奈良県田原本町)と共同開発された「近大メロン」が、「阪急うめだ本店」(大阪市北区)に7月23日、初入荷。共同開発に加わった学生らが試食販売をおこなった。

近大といえば、マグロをはじめ、真鯛やブリなど、魚の養殖研究で有名だが、「近大みかん」や「近大マンゴー」など、フルーツの共同開発も手がける。今回発売された「近大メロン」はマスクメロンの1種で、奈良で生まれたため『バンビーナ』と命名された。

メロンを試食した買い物客は「甘くておいしいね」と好評。「マグロの次はメロン?」という声も

マスクメロンは1玉6000円以上はする高級品だが、「バンビーナ」は3780円。試食した百貨店の来店客らは、「みずみずしくて甘いね」「これなら贈り物でなく、自宅用に買うわ」と好評。販売した農学部4回生の田中由有友さんは、ほっと胸をなでおろし「初めて食べたとき、こんなにおいしくなるとは!って、本当に感動したんです」と自信を持って、お客に勧めていた。

大量生産しやすいように、病菌に強く品種改良された「バンビーナ」。近大の岩﨑章太さんは「苗の根に菌を接種して、耐性の強い株を選んで、と何度もくり返して出来上がりました。作業が大変だった」と苦労を話した。

畑で完熟させるため、皮の際まで果肉に甘みがあり、糖度は16以上(一般のメロンの糖度は13〜15)。またほかの品種よりひとまわり大きく、2kg以上はある。「ぜひ、まっぷたつにカットして、スプーンで王様食いをしてください」と松井農園の松井邦彦さんは、おすすめの食べ方を披露した。阪急うめだ本店の「キムラフルーツ」(地下2階)に入荷したのは200玉。売り切れ次第、販売終了となる。

「阪急うめだ本店」
電話:06-6361-1381

「松井農園」

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