クリムト、シーレ・・・大阪でウィーン芸術展

2019.8.18 08:00

グスタフ・クリムト《パラス・アテナ》©Wien Museum / Foto Peter Kainz

(写真6枚)

19世紀末から20世紀初頭の「世紀末芸術」の時代に、文化の黄金時代を迎えたオーストリアの首都ウィーン。その歴史を「近代化(モダニズム)の過程」として読み解く展覧会が、8月27日から「国立国際美術館」(大阪市北区)でおこなわれる。

展示は、女帝マリア・テレジアとその息子ヨーゼフ2世が統治した啓蒙思想の時代(18世紀中頃)から、20世紀初頭まで、ウィーンの歴史と文化が約300点の作品で紹介される。

エゴン・シーレ《自画像》©Wien Museum / Foto Peter Kainz

見どころは、ハプスブルク王家の面々を描いた肖像画、グスタフ・クリムトやエゴン・シーレなど、世紀末芸術の巨匠たちが遺した数々の美術作品、オットー・ヴァーグナーによる建築資料や家具、ウィーン工房の工芸品など。時代によってさまざまな表情を見せ、20世紀初頭には爛熟の極みに達したウィーンの文化。その豊饒な世界を知る絶好の機会だ。料金は一般1600円、期間は12月8日まで。

文/小吹隆文(美術ライター)

『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』

期間:2019年8月27日(火)~12月8日(日)※月曜休(祝日の場合は開館、翌日休館) 
時間:10:00~17:00(8・9月の金土曜は~21:00、10~12月の金土曜は~20:00)※入場は閉場30分前まで
会場:国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)
料金:一般1600円、大学生1200円、高校生800円 
電話:06-6447-4680(代表) 

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