京アニ作品の原点をたどる報道特別番組

2019.8.17 09:00

心をこめて書かれた「京都アニメーション」へのメッセージ 写真提供:MBS

(写真2枚)

先月18日に起こった京都アニメーション放火事件についての報道特別番組『祈りの夏・聖地の声~京アニに伝えたい感謝の言葉~』(MBS)が、8月18日、深夜1時25分より放送される。

番組では事件の経緯そのものより、事件後に世界中から寄せられた励ましや、献花に訪れるファンの言葉、京都アニメーションのスタッフたちがこれまでどのような作品づくりをおこなってきたのかを、実際に作品のロケ地を訪れて振りかえり、失われたものの大きさと、人々の祈りや感謝の思いを伝える。

献花に訪れたファンは「苦しいときに生きる力をもらった」「元気をもらった」「一歩踏み出す勇気が出た」「助けてもらった」と口々に語る。なかには病気と闘っている人、肉親を亡くし途方に暮れていた人、震災で被災した人もいる。京アニ作品が、さまざまな人の生きる力となり、悲しみや苦しみに寄り添ってきたことがわかる。

京アニ作品の特徴は、日常の風景の細部にこだわった繊細な描写と言われる。そのリアリティある背景のなかで展開するストーリーと命を吹き込まれたキャラクターたちは、見るものに身近な存在として感じられるのだ。

スタッフは作品ごとにさまざまな地に赴いてきた。『響け!ユーフォニアム』の舞台となった京都府宇治市をはじめ、『けいおん!』の滋賀県豊郷町、『聲の形』の岐阜県大垣市、『氷菓』の岐阜県高山市、『涼宮ハルヒの憂鬱』の兵庫県西宮市、『Free!』の鳥取県岩美町・・・。番組では、ロケ地で地元の方々やファンの話を聞き、その丁寧な仕事ぶりの足跡をたどるとともに、人々を魅了する作品を偲び、亡くなられた方の素顔にも触れながら、人々の心に響く京アニ作品の原点をたどっていく。

MBS『祈りの夏・聖地の声~京アニに伝えたい感謝の言葉~』

放送:2019年8月18日(日)・深夜1:25〜2:25

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