舞台Qに羽野晶紀「長く帰れないのは初」

2019.8.24 18:00
(写真6枚)

「子どもたちは、もっとやった方がいいよって」(羽野晶紀)

──劇中でクイーンの曲を使用することでも注目を集めていますが、そのときはもう使っていたんですか?

曲を流しながらやってたんですけど、野田さんの世界と案外違和感はなかったです。きっと本番の舞台でも、いい効果として使われるんじゃないかなあ。

でもこのタイミングで、映画『ボヘミアン・ラプソディ』でまたクイーンに火が付いたのは、本当にビックリしました。うちの子たちもあの映画でハマって、今では毎日聴いてますよ(笑)。

──お子さんは舞台に立つお母さんをどのように感じられてるのでしょうね。

新感線の公演(2017年)は、2カ月間東京だけだからできたんですよね。やっぱり子どもが小さいうちは、地方のロングラン公演が厳しいんです。でももうそろそろ、家族で協力しあって、乗り切れないかなぁーっと(笑)。

──ではこのNODA・MAPが、地方ロングラン公演ありの舞台出演第一弾になると。

このぐらいの期間、家に帰れないのは初です。でも子どもたちは、この前私が出た新感線を観たときに「もっとやった方がいいよ」って言ってくれたんで。

──お子さま公認というわけですね。子育てという長い充電期間を経て、久々に舞台に戻ったとき、「ここが自分、変わったな」と思ったことは何かありますか?

子育てというより、年齢が関係してるかもしれないけど。いろんな経験をしたことで、役作りをする上で「どのパターンで行こうかな?」っていう選択肢が増えました。特に脇役だと、主役より(役作りが)遊べるから楽しい(笑)。だから歳を重ねるのって、全然悪くないと思いますね。今までNODA・MAPでは、ずっと(出演者で)年下の方だったんですけど、今回は女子のなかで一番上なんです。それも楽しんでやりたいですよね。

──最後にNODA・MAPを見たことない方に向けて・・・、特に「野田秀樹は難しい」と思ってる方に向けて「ここにポイントを置いたらいいよ」というアドバイスがあれば、お願いします。

最近感じるんですけど、高校生の娘と同じ映画や芝居を観ても、感動する場面や(セリフに)書かれてない部分の受け取り方が全然違うんです、年齢によって。だから、さっき「誰か特定の人の目線で見たらいい」って言いましたけど、そのなかでも自分と年齢が近い役の人の目線で見たら、さらにストーリーを眺めやすくなるんじゃないかなって思います。

野田秀樹が率いるNODA・MAPの舞台に20年ぶりに出演する羽野晶紀
野田秀樹が率いるNODA・MAPの舞台に20年ぶりに出演する羽野晶紀

そんなNODA・MAPの新作『Q』:A Night At The Kabuki。ロックバンド・クイーン側から、アルバム『オペラ座の夜』を舞台化できないかというオファーを受け、『ボヘミアン・ラプソディ』を含む全楽曲を使用して創作されるということで、演劇ファン以外からも熱視線を浴びている。今秋、東京・大阪・北九州で上演され、大阪公演は、10月19日から27日まで「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)にて。チケットはS席12000円ほか、9月7日に発売される。

NODA・MAP『Q』:A Night At The Kabuki

日程:2019年10月19日(土)〜27日(日)
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席12000円、A席8000円、サイドシート5700円
電話:03-6802-6681

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