山田洋次監督「大阪の人はよくしゃべる」

2019.9.8 06:00

「話を楽しむというところが、大阪独特の文化なのだなと思う」と山田洋次監督

(写真2枚)

山田洋次監督の映画『家族はつらいよ』シリーズが、松竹新喜劇と初タッグを組んで今秋上演。9月6日、大阪市内で山田監督や松竹新喜劇のメンバーらが製作発表をおこなった。

いつか松竹新喜劇と一緒に仕事がしたいと思っていたという山田監督は、「映画の『家族はつらいよ』を作ったとき、もしこれを大阪弁でしたら、また別のものができるんじゃないのかなと考えていて・・・。ついに実現しました」と顔をほころばせた。

その真意をさらに尋ねると、「この国に根強く支配している女性差別、男女がまったく機会均等ではないとこと、そこに少しでもメスを入れられたらという思いが『家族はつらいよ』の大きなテーマですが、大阪の人は、男の人も女の人もとてもよくしゃべる。しかもスピーディーで楽しい。話を楽しむというところが大阪独特の文化なのだなと思うので、そういう楽しいおしゃべりのなかから、作品で表したいテーマが浮き上がってくるといいなと思います」という。

現在、「大阪松竹座」(大阪市中央区)では新派による舞台『家族はつらいよ』を上演中(9月16日まで)。その2カ月後に松竹新喜劇『大阪の 家族はつらいよ』が幕を開けるとあって、山田監督は「意外な展開になって大変だなぁと、アガっています」と話しながらも、「(松竹新喜劇版は)僕の期待を上回るものになるに違いないと思う」と期待を寄せた。

同公演は、11月13日から24日まで「大阪松竹座」で上演。チケットは、1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円で発売中。

取材・文・写真/岩本

松竹新喜劇 錦秋特別公演『大阪の 家族はつらいよ』

日程:2019年11月13日(水)〜24日(日)
会場:大阪松竹座(大阪市中央区道頓堀1-9-19)
料金:1等席11000円、2等席6000円、3等席4000円
電話:0570-000-489

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本