池松壮亮「心も殺してきた感覚があった」

2019.9.9 22:30

主演映画『宮本から君へ』の先行上映会に登場した俳優・池松壮亮(9日・大阪市内)

(写真3枚)

愚直なまでにまっすぐ、人一倍正義感が強い超不器用な男・宮本浩を描いた映画『宮本から君へ』。その先行上映会が9日、「梅田ブルク7」(大阪市北区)で実施され、主演の池松壮亮が舞台挨拶をおこなった。

鬼才・新井英樹が1990年に連載をスタートし、「オールタイムベスト」に挙げられるほど熱烈な支持者を生んだ漫画『宮本から君へ』。その主人公について池松は、「自分のなかのヒーロー像だったんですよね。(自分は宮本のように)まっすぐに自我をもって、目の前にある正しさに向き合わずに来たし、社会に順応しようとして処世術を身につけて、自分の心を殺してきたような感覚がどこかあって」とコメント。

そして、「この人(宮本)は目の前になにがあろうと、清さ・正しさ・美しさみたいなものを自分で捕まえにいける人だと。バカでどうしようもない人間ではあるんですが、一方で、僕はこうなれなかった。そういう意味では、自分のヒーロー像として掲げている部分があります」と語った。

その映画で、非常階段での決闘シーンもスタント無しで挑み、暑苦しいまでの宮本を見事に演じ切った同作に、「自分の生き恥を含め、宮本の力も借りて、新しい時代にみなさまへのプレゼント、ラブレターみたいな映画になれば」と語った池松。同映画は9月27日から公開される。

映画『宮本から君へ』

2019年9月27日(金)公開
監督:真利子哲也
出演:池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、ほか
配給:スターサンズ、KADOKAWA

  • LINE
  • お気に入り

関連記事関連記事

あなたにオススメあなたにオススメ

コラボPR

合わせて読みたい合わせて読みたい

関連記事関連記事

コラム

ピックアップ

エルマガジン社の本