大阪中之島美術館、新収蔵作品をお披露目

2019.9.27 06:00

サラ・モリス映像作品『サクラ』の一場面

(写真5枚)

2021年度に開館が予定されている「大阪中之島美術館」。その開館プレイベント第1弾として、ニューヨークとロンドンを拠点に活動するアーティスト、サラ・モリスの作品『サクラ』が、「アートエリアB1」(大阪市北区)で、10月6日まで公開されている。

サラ・モリスは1967年イギリス生まれの女性。映像と絵画作品を制作しており、国際的に高い評価を獲得している。「大阪中之島美術館」は彼女の作品4点を収蔵しており(日本の美術館では初)、本展の展示作品はそのうちの1点『サクラ』だ。

2021年度に開館予定の「大阪中之島美術館」。その建築模型とパネル展示の様子

『サクラ』は、2018年に彼女が大阪に滞在して撮影した映像作品である。ほとんどの撮影場所は大阪で、工場、商店、公園、幼稚園、生放送のテレビ番組、高速道路、ごみ処理場、夜の北新地、大阪市の空撮など、さまざまな場面が登場する。ストーリーはなく、大阪の印象を色と形に着目して淡々と構成したものだ。上映時間約50分と長尺だが、必ずしも全編を見る必要はないかもしれない。筆者の場合、軽快な音楽とともに流れる映像を見るうちに、時が経つのを忘れてしまった。

なお本展では「大阪中之島美術館」の建築模型と、美術館の概要や活動方針などを記したパネルも展示されている。新しく出来る美術館がどんなものかを具体的に知る絶好の機会だ。入場は無料。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

『大阪中之島美術館 開館プレイベント2019「新収蔵品:サラ・モリス《サクラ》』

期間:2019年9月21日(土)~10月6日(日)・12:00~19:00(最終日は~15:00)※9/24・30休館
会場:アートエリアB1(大阪市北区中之島1-1-1 京阪電車なにわ橋駅B1)
料金:無料
電話:06-6469-5194(大阪中之島美術館準備室/イベント内容についての問い合わせ)、06-6226-4006(アートエリアB1/会場についての問い合わせ)

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