川村壱馬、山田裕貴の言葉で「肩の荷下りた」

2019.10.3 21:00
(写真4枚)

「僕が楓士雄からいちばん学んだことは、仲間を大事にすること」(川村壱馬)

──映画公開に先駆けて放送されたドラマ『HiGH&LOW THE WORST EPISODE.O』では、吉野さん演じる高城司が村山に影響を受ける重要なシーンがありましたね。「頭とは何か」ということを村山に聞くという。

吉野「そこが山田さんと初めてのシーンだったんです。僕が結構緊張していたら気遣ってくださったり、本当に周りが見えてる方で、役者としてもすごく熱があって本当に尊敬できる人で。少ないシーンだったんですけどご一緒にできてよかったです」

──「頭とは何か」など常にいろんなことを考え、派閥争いもクールに見つめ続ける司について、吉野さんとは共通点を感じる部分はありました? THE RAMPAGEでの吉野さんとは少し雰囲気が違うなとは思いましたが、違和感はなかったです。

吉野「物事をよく考えますけど、僕はそんなに思い詰めないというか。考えても解決しないんで、司と違って考える前に僕は動きます(笑)」

川村「当たり前かもしれないんですけど、普段の北人のほうが絶対接しやすいですよ(笑)」

普段の自分とは違う高城司という役に、監督と話しながら向き合ったという吉野北人

──そうですよね(笑)。そして川村さんが演じるのは、「鬼邪高校」の全日制でテッペンを目指す花岡楓士雄。天真爛漫で、周囲を惹き付ける不思議な魅力を持つ人物ですが、演じてみて楓士雄はどうでしたか。

川村「普段の僕は、楓士雄みたいにあんな明るいキャラクターではないので、リハーサルのときに一度フルでテンションを上げてみて、バランスを見ながら本番で引き算をしていく、という方法で演じました。映画の撮影中もずっと楓士雄らしさというものを見つけながら演じたので、映画とともに僕も楓士雄も成長していったと思います」

──久保茂昭監督は、川村さんの、実は人懐っこい一面が楓士雄のイメージに近いと感じたとおっしゃってたようですが。

川村「通ずるところはあるかもしれないです。僕は基本媚びてないので。好きな人は好きだし、楓士雄もはっきりしてると思う。確かにいろいろ通ずるところがあるなって最近感じますね。僕が楓士雄からいちばん学んだことは、仲間への意識かな。11年続けた空手も1人の力でやってきたし、その辺りがあまりわからなかったんですけど、仲間を大事にするということを勉強させてもらいました」

──なるほど。THE RAMPAGEのボーカルとして、メンバーを引っ張っていくことを楓士雄から学んだんですね。

川村「THE RAMPAGEとしての自分も楓士雄も、立場とかすごく似てるところがあるので、生かせたらいいなと思ったり。僕自身、普段仲間にやさしくできてるかな、とか改めて考えたりしました(笑)」

THE RAMPAGE from EXILE TRIBEのボーカルとしても活躍する2人

──そんな楓士雄をはじめ個性的な面々が集まる「鬼邪高校」の全日制と、志尊淳さん演じる上田佐智雄がトップに立つ「鳳仙学園」が大激突するアクションシーンは、これまでのHiGH&LOWのなかでも圧倒的な規模感で、かなり血がたぎりました。女性ファンはもちろん、男性にもぜひ見てほしいですよね。

吉野「終盤に起こる絶望団地を巡る攻防戦のシーンとか、男はすごく熱くなるんじゃないですかね。『クローズ・WORST』ファンの方も、ウッってなると思います(笑)。最高でした」

──今までのHiGH&LOWを見ていなくても、今回の映画からでも楽しめますし、そこでスケールのでかさと登場人物の多さに「なんじゃこりゃあ!」と感じて、それぞれの人物の過去だったり、仲間になったきっかけなど知るためにドラマやこれまでの映画を掘り起こす・・・っていう楽しみ方もあるなと思いました。

川村「これまでのドラマも映画もすべてが繋がってるので、知っていたらより理解は深まると思いますけど、確かにその見方もありかもしれないですね! 『スターウォーズ』が4、5、6、1、2、3って出てるみたいに・・・時系列で見なくても楽しめるかも」

吉野「アクションシーン以外でも、友情だったりたくさんの魅力が詰まっていて、新たなエンタテインメント作品になってると思う。新しいものを見る感覚で劇場に来ていただけるとうれしいですね」

映画『HiGH & LOW THE WORST』

2019年10月4日(金)公開
企画プロデュース:EXILE HIRO
監督:久保茂昭
脚本:髙橋ヒロシ、平沼紀久、増本庄一郎、渡辺啓
配給:松竹

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