60年ぶり国宝くぐり「胸にグッときた」

2019.10.11 07:00

60年ぶりに神輿「御鳳輦」が転害門(国宝)をくぐる瞬間(10月5日・手向山八幡宮)

(写真3枚)

奈良「東大寺」を鎮守する「手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)」(奈良市)で10月5日、例大祭『転害会(てがいえ)』が執りおこなわれ、60年ぶりに神輿の行列が復活した。

この神輿・御鳳輦(ごほうれん)は2年前に新調されたもので、昨年は雨のため行列は中止。以前の神輿が激しい老朽化で昭和35年に役目を終えて以来おこなわれていなかったが、令和を迎えた今年、実に60年ぶりという節目での復活となった。

お孫さんと一緒に初めて御鳳輦を見た奈良市の井岡美恵野さん(60歳)は、「一般的な神輿と違い、雅で神々しく感じました」と笑顔。近隣に住む氏子の谷規佐子さん(63歳)は、「ずっとお渡りが無かったので、御鳳輦が60年ぶりに転害門(てがいもん/国宝)をくぐって鎮座した瞬間を見たときは、胸にグッとくるものがありました」と感慨深げ。この日、転害門周辺は多くの地元住民が集まり、喜びに溢れた。

取材・文・写真/いずみゆか

「手向山八幡宮」

住所:奈良市雑司町434
電話:0742-23-4404

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