久元神戸市長、教員いじめ「おぞましい」

2019.10.11 11:30

「神戸市立東須磨小学校」で起きた教員間いじめ事件について話す、久元喜造神戸市長(10日・神戸市役所)

(写真1枚)

10月初めから報道されている「神戸市立東須磨小学校」の教員間いじめ問題について神戸市の久元喜造市長は、「信じられない思い。激しい憤りを感じる」と10月10日の定例会見で強く批判した。

20代の男性教員が、同じ小学校の教員4人から継続的に暴行や暴言を受けていた今回の事件。

9日には「東須磨小学校」の仁王美貴校長と教育委員会による記者会見がおこなわれたが、久元市長は「われわれがすべきは事実関係を解明し、市民や社会に説明責任を果たすこと」と断言。

さらに、「昨日(9日)の会見でそれが解明されたとはとても言えない」と、外部の専門家による調査チームを早急に発足させることを発表した。

こうした調査チームの人選や事務は通常、教育委員会がおこなうもので市長に権限はないが、今回は市長が管轄する「行財政局」に教育委員会から権限が委任されたという。

また、事件をふまえて「総合教育会議」を公開開催(10月17日)。この会議は、子どもや関係者の生命・身体に被害が生じた場合に開催すると法律で定められており、これら市の対応から事件の重大性がうかがえる。

「どうしてこのようなおぞましい事件が起こったのか。背景には何があるのか。神戸市の教育現場や教育委員会の組織風土に大きな問題があると考えざるを得ない」と久元市長。事件の関係者が処分されることはもちろんだが、神戸の教育そのものに問題を提起した。

取材・文・写真/合楽仁美

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