西田敏行、降板理由「感動系が増えた」

2019.10.25 22:10

「番組の渇いた笑いが好きだった」と話す西田敏行(25日・ABCテレビ)

(写真2枚)

視聴者から寄せられたさまざまな謎や疑問を徹底的に究明するバラエティ番組『探偵!ナイトスクープ』(ABCテレビ)で、19年間局長を務めてきた俳優・西田敏行が11月22日の放送回をもって卒業。25日に最後の収録がおこなわれ、心境を語った。

初代局長の上岡龍太郎の後任として、2001年1月から2代目局長を務めてきた西田は、涙もろいキャラクターで視聴者から親しまれてきた。「僕は元々この番組が大ファンだったんですけど、その理由が上岡局長がコンセプトとしていた『大人の渇いた笑い』で。それを見ながらちびちびと飲むのが好きだった」とコメント。

その一方、「でも、僕が局長をやりはじめてたまたま感動して泣いてしまったことをきっかけに、どんどん依頼内容に感動系が増えていってね。渇いた笑いと濡れた感性を50:50にして進めていきたかったけど、僕の場合、濡れた感性のほうが多くなっちゃった(笑)。軌道修正していかないとこの番組のコンセプトが薄れるという危惧があったので、ぼちぼち退くべきだなと」と、卒業を決意した理由を語った。

また、今年72歳となる西田。「隔週で新幹線で大阪に来るものですから、肉体的にもだいぶしんどくはなっていました」と、体力的な問題もあると明かした。

最後の収録には、西田のとなりで約9年にわたり秘書を務めたタレントの岡部まりと、長年番組に携わる最高顧問のキダ・タローが参加。西田が初めて局長として番組出演した際も、このメンバーだったという。岡部が「泣いちゃいけないですか?」と問うと、西田は「この番組は泣いちゃいけないんですよ!」と否定。全探偵陣から「いやいやいや!」とツッコミが入る一幕も。岡部との軽快なやり取りも健在で、和気あいあいとした雰囲気で進められた。

西田が見守った最後の依頼は「通天閣の上から叫ぶ」という番組名物で、視聴者が「局長と私も一緒によく泣いてました〜!」「寂しいです!」「小学生の頃からずっと見てました! 笑いと感動をありがとうございました!」と叫ぶ姿がVTRで流れ、西田は「19年間、たくさん笑ってたくさん泣きました。楽しい時間をありがとうございました」と最後は涙をこぼして感謝した。この模様は11月22日に放送される。

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