奈良・学園前で街歩きしながらアート鑑賞

2019.10.30 07:00

淀川テクニック《宇野のチヌ》 写真:Courtesy of theartist and YUKARI ART

(写真5枚)

近鉄学園前駅の近隣にある住宅、公民館、校舎などを舞台におこなわれる、恒例の芸術祭『学園前アートフェスタ』。5回目となる今年は11月9日からスタートする。

会場周辺は文教地区として知られるが、宅地開発から60年が過ぎ、高齢化や空き家の増加が顕在化している。また、新たに若い世代が移り住み、地域や世代間コミュニケーションの希薄化という問題も生じていた。「学園前アートフェスタ」には、市民が自分の街を見つめ直し、アート作品の鑑賞を通して積極的に世代間交流をおこなう意図が込められている。

Chiaki Akada《someday》

作家の選出には新たな手法を選択。過去4回はアートディレクターが全作家を招聘していたが、今年は招聘作家12名のほかに公募もおこない、春と夏の予選展示で来場者と審査委員の評価が高かった8名を選出。参加作家には、淀川テクニック(立体)、二階武宏(木口木版画)、山本雄教(絵画)、成田直子(写真)、石賀直之(切り絵)などさまざまなジャンル・世代の作家がそろっており、質の高い展示が見られるだろう。住宅街を散歩しながら、気軽にアートが楽しめる。期間は11月16日まで、入場無料。

文/小吹隆文(美術ライター)

『学園前アートフェスタ 2019』

期間:2019年11月9日(土)~16日(土)※11/11休
時間:10:00~17:00 
会場:近鉄学園前駅周辺(西部公民館、帝塚山学園18号館、丹羽家住宅、ギャラリーGM-1、旧福本家住宅、文華ホール、浅沼記念館、学園前1-9ガーデン、他)
料金:入場無料
電話:0742-41-4509(学校法人 帝塚山学園内事務局)

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