万博会場に直行、高速道路の工事前倒しで

2019.11.2 06:00

『大阪・関西万博』に向けて、高速道路の工事完了前倒しについて語った大阪府・吉村洋文知事(1日・大阪府庁)

(写真2枚)

大阪府の吉村洋文知事は1日、「大阪府庁」(大阪市中央区)でおこなわれた囲み取材で、高速道路「淀川左岸線」2期ルートの工事完了を前倒しして、2025年に開催される『大阪・関西万博』会場への来場者輸送に活用する方針を明らかにした。

「淀川左岸線」は、大阪市と阪神高速が第1期と第2期で工事を進めており、第1期ルート(海老江JCT~島屋北港JCT)は2013年から供用されているが、第2期ルート(豊崎IC~海老江)は万博後の2026年度に完成する予定。第2期ルートが万博前に完成すれば、新大阪駅・大阪駅から会場の夢州へのアクセスが大幅に改善される。

10月28日に吉村知事は、国交省や財務省、自民党の二階俊博幹事長、公明党の山口那津男代表、国交省政務官、財務省政務官らを訪問。「多くの方を安全かつ円滑に会場に誘導するという意味で、工事の完成は重要。万博のときに繋がれば、大きなインフラ問題が解消される。(完成を)前倒しできるよう、国に要望を出した」と語る。

淀川左岸線2期事業(出典:大阪市)

この日の囲み取材で吉村知事は、「万博は国の事業だから前向きに協力したいと、みなさんにおっしゃっていただけた。淀川左岸線ではバスだけでなく、自動運転車両も活用したい。万博はもちろん、大阪・京都・奈良・神戸と、関西の魅力的な観光エリアに行ってもらえる仕組みも考え、どんどんPRしていきたい」と意気込んだ。

万博期間中、第2期ルートは送迎車両と関係車両のみで使用される予定で、一般共有は2026年になる見込み。第1期ルートは、万博期間中も利用できるという。

取材・写真/岡田由佳子

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