銀シャリ鰻の独特アート「夢はフランス」

2019.11.3 22:00

銀シャリ・鰻による「乳首アート」(写真提供:MBS)

(写真3枚)

芸人やアスリートの「もうひとつの才能」に注目したドキュメンタリー番組『OFLIFE(オブライフ)』(MBS)。11月5日の放送回では、芸歴14年目の漫才コンビ・銀シャリの鰻和弘に密着する。

2016年に『M-1グランプリ』の頂点に輝いた銀シャリだが、ボケ担当の鰻は絵の才能でも多方面で評価されている。5年前には、書き溜めたネタを集めた1コマ漫画集を出版。4コマ漫画の巨匠・植田まさし氏も、「絵はアイデアを伝える文字。鰻さんの漫画はアイデアがとてもいい」と一目置く。そんな鰻が、10月に開催された『京都国際映画祭2019』の大舞台にオリジナルアートで挑んだ。

5年前に鰻が生み出した「乳首アート」は、乳首を丸いモチーフに見立てて描く独特のボディペインティング。モチーフはタコの吸盤や居間の扇風機、カメラのファインダー、司会者のマイクなど・・・これまで200以上のユニークな作品を発表してきた。「よう見たら『乳首やんか』ってなるように、意外性のあるモチーフをどれだけ絵に溶け込ませるかがテーマ」と鰻は語る。

200以上のユニークな「乳首アート」を発表してきた鰻(写真提供:MBS)

そんな鰻が絵を描くきっかけは子ども時代に遡る。貧しい家庭で育ちゲームも買ってもらえなかった鰻は、家にあった紙とペンで描いた絵が友だちの注目を集め、「何度も助けられてきた」という。以来、絵を描くことが生活の一部となり、芸人として活躍する現在も絶えずアート作品を生み出している。「作品を見て一方向に全員考えてもらいたい。漫才もウケればいいとは思わない。伝えたいことがあるからやっている」。鰻にとって漫才も絵も「伝える」ためにある。

そんな鰻に今年で6年目を迎えた『京都国際映画祭』での展示依頼が舞い込んだ。開催1カ月前、新作描き下ろしのために京都らしい丸いモチーフを探して街を歩き回る鰻。そして、乳首アートとは何かを世界に伝えるためのVTR作りに挑むことに。夢は「憧れのフランスでいつか個展をやりたい」。その実現に向けて、世界を意識した仕掛けづくりに取り組む。

番組では、鰻の「乳首アート」を紹介するとともに、アート合同展を開いたシャンプーハットこいでや相方・橋本直のコメントなども交えながら、京都国際映画祭に向けた鰻のVTR作りに密着。この模様は11月5日・深夜1時59分から放送される。

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