行方不明のワライカワセミ・アキーゴ発見

2019.11.4 11:30

無事発見された「天王寺動物園」のワライカワセミ・アミーゴ

(写真1枚)

行方不明になっていた「天王寺動物園」(大阪市天王寺区)のワライカワセミ、愛称「アキーゴ」が4日・朝9時30分ごろに発見された。

アキーゴが行方不明になったのは、11月3日・午前10時ごろ。「花博記念公園鶴見緑地」で開催される『ECO縁日2019』の同園出展ブースのために出張し、その準備中に係留用の金具が破損して外れたことが原因だった。

同園の担当者は、「金具だったという点で甘く見てしまっていました。ワライカワセミはあまり遠くに飛ぶ習性はなく、泣き声も姿も特徴的です。おそらく見つけれると思います」と話していた。

そして、4日・朝9時半頃に同園職員がアキーゴを捕獲。牧慎一郎園長は電話取材に対し、「逃げたときの状況などは現在、アキーゴがこちらに戻ってきている最中なので、はっきりとは申し上げられませんが、まず、速報をツイッターで流させていただきました。無事に発見されて安心しました」とコメントした。

クロサイやシマウマの死亡、アシカの脱走など、ここ数年相次ぐ動物の急死や事故などに批判が集まっている同園。予算や人員の減少がその原因になっているのではないか、という声もあるが、同園スタッフは「人員や予算はまったく変わっておらず、現場スタッフもそれが原因と思っていません。アシカの事故同様、設備の劣化や老朽化が一因でもあると考えています」とコメント。

そして、「現在、建設局や現場スタッフとともに再発防止方法を探っています。200種・1000頭、それぞれ飼育方法の伝承を明確にマニュアル化するなど、このほかにもより良い形を検討しています」と、再発防止に向けて語った。【12時40分追記】

取材/岡田由佳子

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