こたつ宴会に予約殺到、その理由は珍しさ?

2019.11.17 17:00

大阪駅のイルミネーションを見ながら、こたつでお茶をする若者(11月中旬/バール・デルソーレ)

(写真8枚)

◆地上300mの「こたつ宴会」に予約殺到

大型商業ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)58階の天空庭園で開催されているのは『かこむdeこたつ』。地上300mからの夜景を見ながら、「ハルカス300名物鯛だしおでん」や「三元もち豚のあったか柚子しゃぶ」といったホッカホカの食事、焼酎お湯割りやホットワインなどが飲み放題で楽しめる。地上よりも2〜3度気温が低く、冬場は来場者の滞在時間が短いことから付加価値をつけるために2018年に始まり、予約が取れないほどの大ヒットを記録した。

初日、『かこむdeこたつ』で夜景を見ながら鍋を楽しむ男女(9日・あべのハルカス)

今年は南側に8卓、西側に2卓とペアシートを1つ設置し、昨年より4卓増席して11月9日にスタート。初日から満席になる大盛況ぶりで、15日時点で623組1893人の予約が入っているという(2カ月前より予約可能)。

初日の9日にペアシートで豚しゃぶを楽しんでいた夫婦は、「家にこたつがないので、こたつというだけでもテンションが上がるし、やっぱり家にも欲しくなる。期間中にまた来たい」と絶賛。

この企画を担当するハルカス事業部の池口太三郎さんは、「お客さまとお話していても、家にこたつがないという方がとても多い。家でやることを外でやる珍しさだけでなく、こたつに入りたいから来るという方もいらっしゃいます」と話す。確かに、この日も取材に応えてくれた人3組6名中、こたつが家にあるのは1名だけだった。

夜景を見ながらこたつで鍋を囲む・・・ありそうでなかった光景だ

◆こたつは「非日常体験」になっている?

今回取材して見えたのは、「こたつ離れ」。かつては大抵の家庭にあったが、現代では家に洋室が多くなったことや、共働き家庭が増えたこともあってか、こたつを所持していない家庭が圧倒的に多く見受けられる。かくいう我が家もこたつがない。そのため、こたつに入ること自体が珍しく、ちょっとした「非日常的な体験」となってきているように感じる。しかし、わざわざお金を払ってでもこたつに入る人も多い様子を見ると、本当はこたつから離れたくないのが本音のようだ。

取材・写真/野村真帆

『かこむdeこたつ』
期間:2019年11月9日(土)〜2020年4月12日(日)
※2019年12月24日、25日、30日、31日、2020年1月1日〜3日休
営業:15:00〜22:00(土・日・祝は11:30〜22:00)
会場:ハルカス300(大阪市阿倍野区阿倍野筋1-1-43 58F 天空庭園)

「バール・デルソーレ」
住所:大阪市北区梅田3-1-3 JR大阪駅5F 時空の広場
営業:8:00〜23:00
電話:06-6485-7897

こたつカフェ『バール・デルソーレ×カルーアフェア』
期間:2019年12月12日(木)〜2020年2月29日(土)
※1/1は休。年末年始は営業時間が変更になる場合あり
※ドリンク、ドルチェ(全品)は、お酒を使用しているため、20歳未満の方、お車を運転される方、妊娠中、授乳中の方はご遠慮ください

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