六甲山のロープウェイ、スリリングに新調

2019.12.15 06:00

ゴンドラの内部。16.5センチ低くなった有馬側のステップには、2人掛けのシートを2台設置 提供:神戸市

(写真3枚)

有馬温泉と六甲山頂を結ぶ約12分間の空中散歩ルート「六甲有馬ロープウェー」(神戸市北区~灘区)。このゴンドラが2020年3月に新調される。

新ゴンドラは3代目で、開業50周年を記念したもの。標高の低い有馬側が一段低いステップで、ガラス面が足元まで広がるためにスリルが味わえる。このようなデザインが採用されるのは日本初だという。

また同時に、有馬温泉駅の駅舎もリニューアル。ロープウェーの滑車が見えるように機械室はガラス張りとなり、待ち時間もちょっと楽しくなりそうだ。

ガラス面が足元まで広がり、いっそうスリルが感じられる作りのゴンドラ内部 提供:神戸市
ガラス面が足元まで広がり、いっそうスリルが感じられる作りのゴンドラ内部 提供:神戸市

神戸から六甲へは、海側を上がる「六甲ケーブル」や「まやビューライン」が知られるが、それに比べて山側の同ロープウェーは知名度が低い。

神戸市の久元喜造市長も12月11日の定例会見で、「有馬温泉は外国人観光客も含めてたいへんにぎわっているが、残念ながら多くの人が観光バスなどで来てそのまま帰ってしまう」と嘆く。

今回のゴンドラ新調を機に、「できれば有馬からロープウェーで六甲山に登り、そこから神戸の街に降りてきてもらいたい」と訴えた。

新ゴンドラのデビューは2020年3月20日で、入れ替え工事のため1月14日~3月19日は休業。現在のゴンドラのラストランとなる1月6日~13日は、子ども料金が無料となる。

取材・文/合楽仁美

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