ラグビーW杯でテンパった、右團次の舞い

2019.12.17 18:00

ワールドカップ開会式を振りかえり、「あの場所で踊らせていただいたのは、永遠の思い出」と市川右團次(12月13日・大阪市内)

(写真1枚)

『ラグビーワールドカップ2019』の開会式で息子の市川右近とともに初の親子『連獅子』を披露した三代目市川右團次。大阪市内でおこなわれた歌舞伎舞踊公演『伝統芸能 華の舞』の記者会見で、同開会式の本番中にテンパっていたことを打ち明けた。

グラウンド一面に張られたシートの上で『連獅子』が舞われるなか、後ろに大きな富士山が出現する・・・、という趣向だった開会式。「グラウンドの芝生を管理する方々に『30分以上シートを敷くと、芝生が死ぬ』と言われて、ほとんどリハーサルができなかった。でもかえって、緊張する間もありませんでしたね」と振りかえる。

だがいざ本番では、右團次と右近の立ち位置を示すバミリ(※舞台でスタンバイする場所に、養生テープなどで付ける印)が、シートのどこにも見あたらないというハプニングが。「バミリがあることはうちのお弟子さんに確認してもらってたので、それを頼りに行こうとしたときに、『わ、なくなってるわ!』と気づきました」と、当時の焦りを明かした。

とはいえ、無事に舞いは終了。すると退場した際にその謎が解け、「うちのせがれの足袋と、(鬘の)毛に付いてました。テープがちょっと弱かったのかな? だから(動画を)よく見ると、最後に毛を振り上げるとき、そのバミリが毛に付いてます(笑)」と、見事な落ちをつけた。

開会式出演は、やはり親子にとってよい経験と話す右團次。「全世界21カ国、45億人ぐらいの方々が配信をご覧いただいた。あの場所で踊らせていただいたのは永遠の思い出ですし、当然のようににわかラグビーファンになりました」と笑顔で語った。

大阪公演は2020年3月14日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)にて。『連獅子』以外に、『吉原雀』『二人椀久』も同時上演(右團次出演は『連獅子』のみ)。チケットは7500円で、2020年1月19日から発売。

取材・文・写真/吉永美和子

『伝統芸能 華の舞』

日時:2020年3月14日(土)・13:30〜/17:00〜
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
料金:7500円(全席指定)
電話:0570-200-888

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