右團次が息子と連獅子「90歳の父にも」

2019.12.18 06:00

大阪城をバックに来春開催の歌舞伎舞踊公演『伝統芸能 華の舞』の会見を開催した市川右團次(12月13日・大阪市内)

(写真1枚)

息子の市川右近とともに『ラグビーW杯』開会式で披露した『連獅子』を、大阪でおこなわれる『伝統芸能 華の舞』で来春初上演する三代目市川右團次。同公演の記者会見で、大阪に対する思いを語った。

二代目の早世以降、80年間も途絶えていた上方歌舞伎の名跡・市川右團次。1975年以降初代右近を名乗っていた三代目は2017年、市川海老蔵の薦めでこの名前を襲名した。

「僕は大阪人でありながら、東京の沢瀉屋(市川猿翁)の家で、41年間勉強させていただきました」と右團次。「でも関西の大きなお名前をいただいて、大阪にまた戻ってこられたみたいな気持ちがあります。(大阪の襲名披露公演の)お練りのときも、大阪のみなさんの『大阪の名前が復活した』という熱を感じました」と、感慨深そうに話した。

今回の会場は、大阪城のお膝元にある「COOL JAPAN PARK OSAKA」(大阪市中央区)。同劇場では、初の歌舞伎公演だ。「僕はミナミのド真んなかで生まれたので、よく大阪城公園にも行きました。懐かしい場所でもありますので、うれしいですね」と意気込みを見せた。

ちなみに右團次のご両親は、今も大阪在住。「(息子の右近は)僕が46歳のときの長男なので『連獅子』を一緒に踊れるかな、と心配してた。親父はもう90歳ですし、ギリギリ観てもらえるので良かった」と、地元で親子の晴舞台を披露できる喜びを語った。

『伝統芸能 華の舞』は3月14日に「COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール」(大阪市中央区)にて。『連獅子』以外に、『吉原雀』『二人椀久』も同時上演(右團次出演は『連獅子』のみ)。チケットは7500円で、2020年1月19日から発売。

取材・文・写真/吉永美和子

『伝統芸能 華の舞』

日時:2020年3月14日(土)・13:30〜/17:00〜
会場:COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール
料金:7500円(全席指定)
電話:0570-200-888

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