妃海風「夢が見つかり、人生の彩り違う」

2020.1.3 20:00

ハッピーエンドの映画とは異なる結末に、「お客様は圧倒されると思いますが、観客巻き込み型でめちゃくちゃおもしろいですよ!」と妃海

(写真4枚)

幅広い演技力で、海外ミュージカルから日本物までこなした元宝塚歌劇団星組トップ娘役の妃海風(ひなみ・ふう)。ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』の取材会で、作品への思いや退団後の心境の変化を語った。

B級ホラー映画を基にオフ・ブロードウェイで生まれ、日本でも1984年の初演以来、再演を重ねる人気ミュージカル。本作でサディスティックな歯科医の恋人がいながら、気弱な花屋の店員に惹かれるヒロインのオードリーを、Wキャストで演じる妃海。「空想家な部分の歌い方は、宝塚で培ったゆめゆめしいところを発揮できたらいいのかも」と研究中だ。

生き血を吸って巨大化していく植物「オードリーⅡ」のセットが、毎回作品のポイントに。「(1986年誕生の)映画を観てもその存在はテーマパークっぽくて、ロックまで歌い、格好いい! 今回はオードリーⅡの声がデーモン(閣下)さんなので、すごい作品になると思います」と、興奮気味に話す。

2016年に宝塚を退団後は、三谷幸喜の書き下ろしなど幅広い作品に出演してきた妃海。ただ退団して1年ほどは、「情熱がないと人には伝わらない。だからこそ心ときめくものはないかと、もがいていました」と振りかえる。

アクションのある女スパイの役や、人間の心理が描かれている作品にも憧れるという妃海。退団後の今「色んな役がありますよね」と楽しそう
アクションのある女スパイの役や、人間の心理が描かれている作品にも憧れるという妃海。退団後の今「色んな役がありますよね」と楽しそう

そして、最近『レ・ミゼラブル』の舞台を初めて観て、「やっぱりミュージカルがしたい!」と夢が定まり、「毎日の人生の彩りが全然違うんです」と生き生きとした表情に。「どの役にも感情移入できる素晴らしい『レ・ミゼラブル』に、最初から最後まで泣きっぱなしでした(笑)。みんなと気持ちを共有できる空間にゾクゾクして。いつか母性を持ったファンテーヌを演じたい」と、新たな目標もできた。

そんなミュージカル熱が開花した妃海が、「ハイテンションで元気になれる」と太鼓判を押す『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』。大阪公演は2020年4月20日、「新歌舞伎座」(大阪市天王寺区)で開幕。チケットはS席12000円ほか、1月25日発売。

取材・文・写真/小野寺亜紀

※本公演は新型コロナウイルス感染拡大防止のため公演中止となりました。詳細は公式サイトにて

ミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』

日程:2020年4月20日(月)~27日(月)
会場:新歌舞伎座(大阪市天王寺区上本町6-5-13)
料金:S席12000円、A席7000円、特別席14000円
※2020年1月25日(土)発売
電話:06-7730-2121

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