高橋尚子「仕掛けてくるのは、小原さん」

2020.1.25 21:00

『第39回大阪国際女子マラソン』で解説を務める高橋尚子

(写真3枚)

シドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子が1月25日、大阪市内で26日に開催される『第39回大阪国際女子マラソン』の会見に出席した。

今大会は、2020年東京五輪、マラソン女子日本代表の最後の1枠を争う選考会、『MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ』のひとつ。五輪代表になるには、2時間22分22秒の設定記録を突破したうえで、今年3月の「名古屋ウィメンズマラソン」を含めて日本人最速タイムとなる必要がある。そのため、国内屈指の高速レースである同大会は有力選手が集い、例年以上に白熱したレース展開が期待されている。

解説を務める高橋は「今回の大阪国際、天候は10度前後の曇り。選手にとっては最高の環境になると思うので、ぜひ頑張ってもらいたい。レースについては、最後までもつれるような展開になるのでは。30キロまでいかに選手が力をためて走っていけるのかがポイントで、そこで残っているのは、松田瑞生・小原怜・福士加代子の3選手だと確信しています。きっとそこまではいってくれるのではないかと期待も含めて」と、熱くレース展望を語った。

「仕掛けてくると思うのは、小原さん。あえて大阪国際にチャレンジをしたのは、今までの自分の殻を破りたい、何かをつかみたいと思っているのではないか。切羽詰まったような状況下で思い切ってレースを作っていく力をここで付けたいという意志があるのではないかと感じました。(3選手のなかで)代表に一番近い存在で、迷いがない」と分析。

また「松田選手は月間1300キロの走行距離を走っていて、非常に強い覚悟を持ってきていて、自分と似たところもすごく感じています。誰よりも一番腹筋をしている、誰よりも走っている、そういった『これは自分が一番だ』というものを持っている選手は土壇場に強いと思う。福士さんは経験がある選手。土壇場の緊張感や、世界での経験は、追い込まれたからこそ光ってくるものがあるので、明日のレースのなかで出てくるのでは」と語った。

「背負っている人生も含めて、三者三様で、ものすごく楽しみなレースだと思います。今回はレースの勝敗だけではなく、タイムもやはり見逃してはいけないので、ライバルになる部分と3人が一緒になってタイム突破を目指していくようなチームワークも含めて注目したいと思います」と期待を込めた。

『第39回大阪国際女子マラソン』(カンテレ)は、1月26日・昼12時から放送される。

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