「こども本の森」に寄付、運営費12年分相当・6億4000万円

2020.2.25 20:00

「こども本の森」館内のイメージ 提供:大阪市

(写真3枚)

3月1日にオープンする図書館「こども本の森 中之島」(大阪市中央区)。大阪市の松井一郎市長は2月20日の定例会見で、「総額で6億4000万円の寄付があった」と明かした。

この図書館のコンセプトは、子どもたちが本の魅力や文化・芸術に出合うというもの。乳幼児から楽しめる絵本や児童文学、図鑑などさまざまなジャンルの本が揃う。

また、運営費が寄付で賄われるというのも大きな特徴。松井市長は、「心ある大勢の方の寄付のおかげで、すでに今後12年間は運営できる額の寄付が集まった。この場を借りてお礼を申し上げたい」と話した。

新型コロナウィルスの影響で開館式は中止になったが、オープン後は毎日の読み聞かせ会や毎週の館内ツアーなどが定期開催。また、特別企画として、「劇団おぼんろ」による演劇や、この図書館の本をセレクトした幅允孝(はばよしたか)氏らのトークショーもおこなわれる。

開館は、朝9時半から夕方17時まで(月曜休)。5月末までの平日は、施設入口で整理券が配布され、土日祝・春休み期間は事前予約制となる。すでに事前予約には3739件の申し込みがあり、今後追加募集をおこなう予定になっているという。

松井市長は、「今後、たくさんの人に長く親しまれる施設にしたい。さまざまなイベントを企画していくので楽しみにしてほしい」と運営に意欲を見せた。

取材・文/岡田由佳子

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