京都ライターが選ぶ、甘いもんのお取り寄せ12選
お出かけを控えるなか、おうちで京都のおいしいものをいだくのはいかが? 京都生まれ&育ちのライター天野準子さんが、愛用する老舗の気軽おやつから、ちょっと特別なときに食べたいものまで。ネット販売しているものもありますが、電話でしかお取り寄せできないものもあるので、ぜひお試しを(状況により、営業時間・休業日が変更する場合あり。各店舗にお問い合わせを)。
開いた傘を切り分けると閉じた傘に姿を変えて
「京華堂利保」のしぐれ傘
明治36年(1903年)創業。武者小路千家の御用達であり、武者小路千家家元の助言をもとに考案された「濤々(とうとう)」で知られる老舗。二代目考案の「しぐれ傘」(1512円)は、与謝蕪村の俳句に登場する傘をモチーフに。切り分け、添えられている黒文字を刺せば、閉じた傘に変身。「化けそうな傘~」という俳句の冒頭同様に今にも踊り出しそう。どら焼きのような生地で柔らかい羊羹を挟み、ほっとする味わい。
●取り寄せ方法:電話
煎餅と生姜飴の組み合わせが新鮮
「するがや祇園下里」の大つヽ
総本家駿河屋から暖簾分けし、文政元年(1818年)に祇園で創業。飴菓子を中心に、200年に渡り、京菓子を作り続ける老舗。「大つヽ」(110g・864円〜)は、舞妓さんや「南座」に出演する役者さんからも愛されている。生姜汁と黒砂糖で作った棒状の飴をハサミでカットし、小麦粉だけで焼いた煎餅にのせてくるっとひと巻きに。口のなかで煎餅がほろほろほどけると、生姜の辛味が押し寄せ、最後は黒糖の芳醇な甘さが広がっていく。
●取り寄せ方法:電話
最高級の阿波和三盆ならではの儚い口溶け
「鍵善良房」の菊寿糖
享保年間(1716~1736年)創業。昔ながらの真摯な仕事にこだわり、今の時代もデパートへの常設出店や卸しはおこなわず、店売りは本店と高台寺店のみを貫く老舗。故事「菊慈童」にちなんだ美しい菊の花をかたどった干菓子「菊寿糖」(28個・木箱入り2000円)は江戸時代から続く銘菓。阿波特産の和三盆を使用し、スーッと消える口溶けで、後口もスッキリ。昭和初期、まだ和三盆の干菓子が一般的でなかったころから、茶人や通人の間で人気の品だ。
●取り寄せ方法:WEB注文
ふたを開けると心が華やぐパステルカラー
「末富」の京ふうせん
明治26年(1893年)創業、茶道家元や社寺の御用を務める京菓子司。京都の季節の移ろいを表現した主菓子のほか、野菜をあしらった「野菜煎餅」や梅肉を挟んだ麩焼き煎餅「うすべに」など、煎餅類も人気。「京ふうせん」(25枚入り1080円)は、小さい麩焼き煎餅を風船に見立てて 、赤、白、青、緑、黄色の砂糖で京の色目を表現したはんなりとした意匠に。口当たりはサクッと軽く、もち米のこうばしさがほんのり。上品な甘さでついつい手が伸びる。
●取り寄せ方法:電話
「京華堂利保」
住所:京都市左京区二条通川端東入ル難波町226
時間:9:30~17:30 水・日・祝日休
電話:075ー771ー3406
「するがや祇園下里」
住所:京都市東山区祇園末吉町80
営業:10:00~17:00 日・祝日休
電話:075-561-1960
「鍵善良房」
住所:京都市東山区祇園町北側264
営業:9:00~18:00(喫茶は9:30~17:45) 月曜休(祝日の場合は翌火曜休)
(高台寺店、ZEN CAFEは当面の間休業中)
電話:075‐561‐1818
「末富 本店」
住所:京都市下京区松原通室町東入ル玉津島町295
営業:9:00~16:00 日・祝日休
電話:075-351-0808
「御倉屋」
住所:京都市北区紫竹北大門町78
営業:9:00~18:00 毎月1日、15日休
電話:075ー492ー5948
「大黒屋鎌餅本舗」
住所:京都市上京区寺町通今出川上ル四丁目阿弥陀寺前町25
営業:8:30~18:30 水曜休
電話:075-231-1495
「満月本店」
住所:京都市左京区鞠小路通り今出川上ル
営業:9:00~18:00・水曜不定休
電話:075-791-4121
「緑寿庵清水」
住所:京都市左京区吉田泉殿町38番地の2
時間:10:00~17:00 水曜休(祝日の場合は木曜)
電話:075-771-0755
「越後家多齢堂」
住所:京都市上京区今出川通千本東入ル般舟院前町133
時間:9:00~18:00(売り切れ次第終了) 水・第3火曜休
電話:075-431-0289
「村上開新堂」
住所:京都市中京区寺町通二条上ル東側
営業:10:00~18:00(飲食スペースは休業中) 日・祝日・第3月曜休
電話:075-231-1058
「FRUITS&PARLOR CRICKET(フルーツパーラー クリケット)」
住所:京都市北区平野八丁柳町68-1 サニーハイム金閣寺1F
営業:10:00~18:00 火曜休
電話:075-461-3000
「オオマエ」
住所:京都市左京区浄土寺馬場町19
営業:営業時間変動の可能性あり 木曜休
電話:075-771-3698
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