西洋占星術で見る、新型コロナウイルス発生から終息への道のり

異変を表す火星ー土星ー天王星の配置がつづくが、今回の場合は土星が猛威をふるう
世界中に拡散し、感染拡大し続けている新型コロナウイルス。西洋占星術で天体の運行から、その発生と終息までの過程をたどってみた。
黄道十二宮の摩羯宮(やぎ座の学名)に守護星土星が入ったのは2017年末だが、進行速度の遅いこの惑星は、ひとつの室(=ハウス、星座のこと)を通過するのに2年以上かかる。
以前の記事でも述べたように、2019年12月4日、約1年でひとつの室を移動する木星が摩羯宮(やぎ座)に入り、土星と『合』(=コンジャンクション、ふたつ以上の惑星が重なる現象。惑星が地上に与える影響が特に強調され、強くなるとされる)となっていた。
この現象は20年から25年のサイクルで起こるとされるが、社会の異変や政変を予告するものとされている。そのなかで、2月17日、火星が摩羯宮に入り、すでに金牛宮(おうし座)を通過中の天王星と、火星ー土星ー天王星というパターンが形成された。
この配置は、事故、事件、異常気象や天変地異をもたらすものとして知られている。この配置は3月23日に土星が宝瓶宮(みずがめ座)に移動することでいったん抜けるが、あとを追うように火星が4月1日、宝瓶宮に移動し、再び火星ー土星ー天王星のパターンが現れる。この現象は5月14日、火星が双魚宮(うお座)に移動するまで継続することになる。今回の新型ウイルスの流行はこの星の配置のもとに起こった。
では、地殻変動や隕石の落下ではなく、なぜウイルスなのか。その答えを探して占星術の歴史をさかのぼっていくうちに、たどり着いたのはノストラダムス(1503-1566)。日本ではセンセーショナルな終末論的紹介をされたために、占いに否定的な立場を取る人たちから「予言は当たらない」と徹底的にやっつけられ、未だに名前をいうだけで冷笑されることもある存在である。実は当時の大学で医学を学び、薬学や天文学、文学の知識もある、最先端の科学者であった。
1546年、南仏でペストが大流行したとき、議会と住民から根絶を要請され、当時の医師たちも恐れて近づかなかった現地に入り、治療に尽力したことが記録されている。その後は来年の運勢を予言する『暦書』の刊行など、占いや予言の分野でも注目され、フランス王妃に招かれ顧問的立場につき、その息子であるシャルル9世からは「常任侍医兼顧問」に任命されている。死の1カ月前に遺言状を作成し、予言通りに人生を終えた。
自分の能力や才能を正しく評価してくれるクライアントに出会えるというのは、占い師にとっては実にうらやましい人生と言えるけれど、今回はそれがテーマではない。「細菌」という概念すらなかった時代に、病気が伝染することをどうやって知り、アルコールや熱湯で住居や街の通りを清め(=消毒し)、患者を隔離し、当時キリスト教では否定されていた遺体の火葬を指示することができたのか。ノストラダムスの予言として知られる『百詩篇集』から、手がかりになりそうなものを探してみた。
ところが・・・「天体の運行をもとに未来を占う」という彼自身の記述の割には、天体図についての解説や星座と惑星に関する言及がほとんどない(942篇の四行詩の中に出てくるのは41回)。大体、当時占いに使われていたのは、黄道十二星座と、太陽、月、水星、金星、火星、木星、土星のみで、天王星(18世紀)、海王星(19世紀)、冥王星(20世紀)はまだ発見されていなかった。思うに、彼の『占星術』というのは、天体の運行とその角度から導かれたものではなく、もっと別の観察や方法から記述されたものだったように思える。たとえば、星そのものの輝きや、明るさ、暗さを読む古代ローマの占星術や、日本の江戸時代以前の星占いなどだ。
今も残る西洋占星術の原典、プトレマイオス(英名トレミー、83-168年頃)の『テトラビブロス』には、惑星がどの星座にあるとき、一番力を増すか、影響力を失うか、などの項目があり、ギリシャ哲学の『四大元素』と関連づける記述もある。当時最高の知識人であったノストラダムスが、その知識を持っていたのは多分間違いない。
ウイルスと占星術との関連を要約すると、土星はときに試練と忍耐をもたらす重圧の星で、摩羯宮(やぎ座)の守護星でもあり、この星座にいるときが一番強く、大きな影響を与える。
天王星が発見される前は、宝瓶宮(みずがめ座)の守護星も兼ねていたので、宝瓶宮に移動しても、その影響力は変わらない。風象(=占星術の元素的区分)は「地」であり、自然界で支配するのは死者を葬る大地でもあることから、死と再生を司る星でもあり、「毒薬」を表すとされた時代もあった。現在、天王星は金牛宮(おうし座)にあるけれど、この天王星は宝瓶宮の守護星なので、今回の火星ー土星ー天王星の異変パターンは、それ以外の星座で起こるときより、もっと大きく土星が猛威をふるうことになる。
唯一の救いは、現在宝瓶宮を進行中の火星が、この星座にいるときその力が弱められること。キーワードとなるのは宝瓶宮の風象である「風」。つまり、コロナウイルスは風に弱い。換気をおこない、人の息(風が象徴する)がかからない距離を保つことが効果的とされている対策法にもかなっているといえる。
現在、人類が与えられている試練は5月13日まで続くことになるが、14日になれば、ソク飲み会や旅行に出かけていいという訳ではない。現代の科学で知られている除菌のやり方や感染を防ぐための対策など、あらゆる知識を動員し、ひとりひとりが感染源となることを積極的に防止し、努力を続けることができれば、運命としての試練の時期を通りすぎることができるというだけである。
終わりに、『ノストラダムス予言集 第八巻 補遺』より
多くの人々は期待しすぎて混乱し
彼らが解決してくれることだけを
忍耐しつつ考える
だがそのためのゆとりは、彼らには与えられない
(訳/カメリア ・マキ)
──何だか『給付金』を思い出しませんか?
文/カメリア・マキ
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