「今は家で、いつか旅に…」未来の宿泊券でホテルを応援

2020.4.13 18:00

公式サイト「CHILLNN」で購入できる「未来に泊まれる宿泊券」。全国の参加ホテルから泊まりたいホテルをチョイス

(写真4枚)

「家にいよう」の合い言葉が広がるなか、京都の企業が「安心な世界で旅に出ようぜ」のフレーズとともに、『未来に泊まれる宿泊券』の販売を4月8日からネットでスタート。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、深刻な状況にあるホテル業界で始まった試みで、全国のホテルが続々と賛同している。

同企画を実施するのは、大阪や京都の「HOTEL SHE,(ホテルシー)」など全国で5つのコンセプトホテルを運営する「L&G GLOBAL BUSINESS」関連会社の「CHILLNN」(本社:京都市南区)だ。

これまでも斬新な企画で業界から注目を集め、1棟丸ごとを舞台に見立てたり、詩人・最果タヒとのコラボ客室など、「物語のある空間」での宿泊体験を提案。だが、宿泊客の安全性を最優先し、4月24日までいずれの施設も休業中となっている。

そんななか代表の龍崎翔子さんは、「ホテルが休業すれば売る物がなくなってしまう」と、ホテル業界の現状を危惧。従来のネット宿泊券販売を活かし、他社のホテルも利用できるようサイトを立ち上げた。

販売するのは、無期限の有効となる『未来に泊まれる宿泊券』。いつか泊まってみたいホテルのネット宿泊券を、客が購入することでホテル支援に。同社が参加施設を募ったところ、全国100以上のホテルが加盟を表明し、約30ホテルの準備(4月12日時点)が整った。販売を開始したホテルではさっそく、宿泊券が購入されるなど反響が出ているという。

龍崎さんは「旅はウイルスの収束後もなくならない活動。今はあえて旅に出てほしくない。こもっている今、この先の旅計画や行ってみたいホテルを考えてもらえれば」と話す。『未来に泊まれる宿泊券』の購入や詳細は公式サイト『CHILLNN』にて。

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