大阪で不足する医療物資、提供呼びかける吉村知事と松井市長

2020.4.16 08:00

会見でのスライドより「新型コロナウイルス感染症に係る医療用物資の確保について」(4月15日・大阪府庁)

(写真3枚)

医療従事者の間で不足している医療用物資を確保するため、N95マスク、防護服、フォースシールドの提供を求めている大阪府。さらに大阪市では、未使用の雨合羽の寄付の受け付けを4月15日より始めた。

当初、吉村洋文知事と松井一郎市長が14日の囲み取材時におこなったこの呼びかけ。その際、松井市長がメディアに向け、「医療現場の責任者たちを集めた意見交換で、マスク、手袋、防護服と医療物資がとても不足していることが分かった」と状況を説明。

「防護服については、非常に足りていない。医療現場の人たちは、ごみ袋をかぶって治療をしている。ご家庭に未使用の雨合羽の在庫がある人は連絡いただきたい。サラ(新品)があるのであれば、そのまま送ってもらってもいい。みなさん、ご協力をお願いします」と呼び掛け、話題を集めた。

このとき明らかにされなかった問い合わせ先に関して、大阪市が雨合羽、府がN95マスク・防護服・フェイスシールド、と分担して募集することを15日に発表。府においてはそれぞれ1000枚単位であれば購入も検討するという。

吉村知事は、「大阪だけでなく、全国的、世界的にも医療物資が不足しているのは間違いない事実。ぜひ、ご協力いただきたい」と呼び掛けた。

大阪府の窓口は「健康医療部医療対策課 コロナマスク防護服受付」専用メールまで。また、雨合羽(ポンチョ含む)の寄付は未使用・未開封に限り、大阪市健康局総務課(06-6208-9892)で受け付けている。

取材・文・写真/岡田由佳子

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