未来の乾杯のために、広がる関西クラフトビール支援の輪

2020.5.15 20:00

「オオサカミライビールプロジェクト」を発足した「CRAFT BEER BASE」の代表取締役、谷 和(あい)さん(左)と、「喜色満面堂」の代表取締役の西尾 圭司さん 

(写真4枚)

専門店が次々と登場し、盛り上がりを見せていた大阪のクラフトビール業界。現在は新型コロナウイルスの影響を受けて客足が途絶えてしまっため、その灯を絶やさないための動きが広まっている。

大阪のクラフトビールを扱う22店舗が集結し、4月20日から始動したのがクラウドファンディング「オオサカミライビールプロジェクト」。参加店舗で未来に使用できる、ちょっとお得になる商品券・食事券を5月30日まで発行する(利用は7月以降予定)。

発起人の1人である大阪・大淀に本店を構える「CRAFT BEER BASE」の谷和(あい)代表取締役は、「大阪のクラフトビールシーンは風通しがよく、いつも相談に乗り合う仲間たち。現在の苦しい状況の中、個々では届かない声を集結させて、事態を知っていただくきっかけにもなればと思いスタートしました」と経緯を説明。

現在は5月15日時点で520万円以上の支援金が集まり、大阪のクラフトビールシーンを愛してきた人々の思いが反映されている。「支援が大変ありがたいのはもちろん、収束したらまたお店に訪れていただくのが一番大切なこと。お店同士やお客さんとの『つながり』を続けていくことで、未来へと繋げたい」と思いを語ってくれた。

また、関西を代表する大阪のクラフトビール醸造所「箕面ビール」は、通販にて6本以上を購入すると、全国の提携飲食店で使える一杯無料券を付けた「1BEER FREE TICKET」(2505円〜、送料別)のサービスをスタートした。

「私たちが商品を届けている半分は飲食店。商品をおいしい状態に管理して提供したり、説明をしてくれたりしてファンも増やしてくれる、一心同体の存在です。クラフトビール業界みんなで力を合わせていければ」と、社長の大下香緒里さんは話す。

「とにかく今は感染を広げないということに尽きるので、ビール片手におうち時間を楽しんで。落ち着いたらぜひ、行きつけのパブや行ってみたかったお店に足を運んでください」と、同社は家飲みの需要にも対応するため家飲みセットも充実し、箕面市限定でデリバリーも4月16日から開始。同サービスは5月中は実施予定。詳細は各サイトにて。

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