神戸を元気づけたパンダ、タンタン帰国に悲しみや感謝の声

2020.5.20 20:15

笹を食べるパンダのタンタン(写真提供:神戸市立王子動物園)

(写真2枚)

現在休園中の「神戸市立王子動物園」(神戸市灘区)が19日、中国野生動物保護協会との協定に基づき、ジャイアントパンダのタンタン(メス・24歳)を中国に返還すると発表。このニュースを受け、悲しみや感謝の声がSNS上であふれている。

タンタンは2000年7月16日に日中共同飼育繁殖研究のため、同園に来園。約20年もの長い間を神戸で過ごし、阪神淡路大震災後の神戸の人々を元気づけてきた。

しかし、中国からの貸与期限が今年7月15日で満了となっており、生まれ故郷の中国・四川省に帰ることが正式に決まった。現在、新型コロナウイルスの影響もあり今のところ返還予定日は未定だが、返還する1カ月前に詳しい日程が公表される。

このニュースを知ったタンタンのファンからは、「タンタンの幸せが第一なのですが、気持ちが追いつきません」「ずっと神戸にいて欲しかった!まだ受け入れられない」と悲しみの声をはじめ、「神戸のみなさん、日本のみなさんに、笑顔と元気をありがとう」「悲しいけど、元気でね」と感謝やタンタンの幸せを願う声も上がっている。

同園の担当者・栗田さんは、「残念ですが、24歳と高齢のタンタンの幸せを考えると、生まれ故郷の整った環境で過ごすことが良いことなのかなと。ありがとうという感謝の気持ちでいっぱいです」と、タンタンへの想いを話す。

同園では1日2000人、神戸市民と兵庫県内在住の動物サポーターに限り、6月1日から営業を再開予定。抽選で当選した人のみ入場でき、抽選の応募ははがきとWEBで受け付けている。また今後は、県外のファンとのお別れ企画もおこなわれる予定。

取材・文/野村真帆

「神戸市立王子動物園」

住所:神戸市灘区王子町3-1
営業:9:00〜17:00

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