関西のミニシアター、厳重な予防で順次再開

2020.5.23 10:15

「シアターセブン」のBOX2は、当面の間12席で満席に

(写真3枚)

5月21日をもって新型コロナウイルスの緊急事態宣言が解除された大阪、京都、兵庫。休業要請はテーマパークなどの施設を除いて解除となり、ミニシアターも22日から順次上映を開始している。

23日に約1カ月半ぶりに再開した大阪・十三にある「第七藝術劇場」「シアターセブン」。「設置している消毒液の使用やマスクの着用、チケット購入列の一定距離の確保を」と「シアターセブン」の菅野健太支配人はお客にお願い。チケットや金銭の手渡しを控え、待合のロビーでは椅子や机を撤去し、長時間の滞在を避けるように呼びかけるなどの対策をおこなうという。

2スクリーンを備える同館だが、BOX2と呼ばれるシアターは通常時の定員が36席と、ミニシアターのなかでもかなり少ない。いつもは自由席制だが、当面は指定席制にして間隔を空けるように誘導するため、12名で満席となる。また通常時は定員60名のBOX1については、19席で満席とする。

休館中は、関西の13劇場によるTシャツ販売プロジェクト「Save our local cinemas」や、オンライン映画館「仮設の映画館」などでお客からの支援を受け、「第七藝術劇場」のtwitterでは、「こうして再開できるのも皆様のおかげ。恩返しをしなくては!」と感謝と意気込みを語っている。

また大阪・兵庫のミニシアターは再開の目処が立ち、京都では、京都みなみ会館をのぞくミニシアターの再開日が確定。各館の新型コロナ対策は長期に及ぶことが想定されるため、来館者は指示に従って予防をおこなう必要がありそうだ。また上映作品は当初予定していたスケジュールと異なるために、ぜひご確認を。

取材・文/田辺ユウキ

【大阪】
シネマート心斎橋・5月21日から再開、22日から上映開始
シネ・リーブル梅田・5月22日から再開
テアトル梅田・5月22日から再開
第七芸術劇場、シアターセブン・5月23日から再開
シネ・ヌーヴォ・6月1日から再開

【京都】
出町座・5月22日から再開
京都シネマ・5月22日から再開
福知山シネマ・5月22日から再開
舞鶴八千代館・5月22日から再開
京都みなみ会館・当面の間休館

【兵庫】
シネ・リーブル神戸・5月22日から再開
パルシネマしんこうえん・5月29日から再開
豊岡劇場・5月29日から再開
元町映画館・5月30日から再開
神戸映画資料館・6月1日から再開
宝塚シネ・ピピア・6月1日から再開

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